意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

3人しかいないのにホーンとか鳴ってるほうが違和感ある

SHISHAMO『明日も』サビの転調に関する音楽に関わってる人の反応 - Togetter

ラッシュというバンドは同じように3人組だがライブでも3人で全部の音を出しているから信用がおける 私は打ち込みなら打ち込みでかまわないけれどロックバンドがライブで打ち込みでシンセサイザーを流していたりすると「果たしてそれはライブと言えるのか」と思ってしまう 明和電気というユニットがアコースティックのリズムマシーンでライブを行っていてアコースティックとはつまり後ろにシンバルや太鼓が並んでいて首から下げた機械でそれらをならすタイミングを設定しテンポはゼンマイみたいなのを回して決める 回転の速度で早くなったりおそくなったりしてつまり完全手動なのである 私はそれこそライブだなあと思う レストランに行って冷凍の加工品が出てきたら「え?」となるのと同じである


もちろんファミレスが人気なのだからファミレスみたいなバンドがいてもいいのだけれど 


同じことを2回か3回書いたがやはりロックは下手くそでなければロックといえず引用元でコード進行がどうこうという話があったが「このコード進行はありえないからダメ」みたいなことを言い出したらロックでなくなる コード進行とうまい下手は違うのかもしれないが 私は若い頃「最低限の演奏力がなければプロにはなれない」と散々言われそして実際なれなかったが演奏力より余程大事なのは確信する力というか自分をだまし続ける力である 私が他人の言うことに耳を貸すなと言うのは言い換えればそういうことである 若い頃の考えを維持するのは本当に困難だ

今更心理テスト

心理テストというか質問に答えてあなたは○○タイプの人です的なやつをやったら私は△△タイプだがしかし質問というのは「動く力がある」みたいな抽象的な上にそういうときもそうでないときもありますよというのばかりなのできちんと答えられた自信がない あとどうしても取り繕ってしまう テストを作る側はその辺の誤差みたいなのは織り込んでいるのだろうか

お掃除番長

新しい職場にお掃除番長がいることが発覚した お掃除番長とは仕事はイマイチなのに掃除当番はやたらと張り切る人のことである 張り切るのは別に悪いことではないがこちらが想定しているよりもやたらと時間をかけたり新しい掃除用具を要求してきたりするのである 今朝も姿が見えないと思って近くの人に訊いたら下見をしているという 下見とはなんだろうか こちらとしては汚れが除去されればじゅうぶんなのである 汚いかもしれないが難しくはないのである しかも余計なところに力を入れすぎて肝心の汚れがとれていないのが番長の特長である

ミサイル抱いて

相対性理論の「キッズ・ノーリターン」という曲でタイトルのような歌詞があってそれと同じようなシチュエーションが漫画「コブラ」の中であってあるときコブラが異次元レースというのに参加するエピソードがあるのだがその話は不思議の国のアリスをなぞっていてサイボーグのウサギを追いかけて色んな次元の世界を旅するのだがその中に流刑世界というのがあって確か流刑島の次元バージョンで世界そのものに犯罪者が閉じ込められているのだった そこには月があるのだがその月が満月になると毒ガスだかが出て犯罪者は死んでしまう つまり死刑なのだった そこに無関係のコブラがやってきて(一応賞金首だが)冗談じゃないということになってみんなでどうにか月を爆破しようということになる 都合の良いことにその世界にはミサイルみたいに発射する木があってさらに都合の良いことに犯罪者の中に爆弾魔がいてミサイルの木に爆弾をくくりつけて月を爆破しようということになった そういえば思い出したが月が満月になると毒ガスじゃなくて特殊な光で理性を失って獣になってしまうのだった コブラがきたころこの獣になった元犯罪者たちがふざけて仲間をミサイルの木に縛り付けて発射させてコブラがドン引きしてそれが月爆破のヒントになるのだった とにかく月爆破の計画は着々と進んだがひとり「そんなことしても無駄だ」的な態度の非協力的な人がいたがこの人がいよいよ最後ミサイル発射の時に実は少しネジが緩んで爆弾がとれそうということがわかってみんなが「マジかよ」というときにミサイルの先によじ登って
「俺が押さえる!」
と言い出してミサイルを抱いたまま月に突っ込むのだった 今思えば割とベタな話だ

寝た

一昨日の記事で夏目漱石に感動した旨を書いたがその勢いで小説が読みたくなってチェーホフの文庫を開いたが数ページで眠くなって寝た 最近はよく眠いのである 読んだのはとちゅうからでとちゅうで読むのをやめ、そして読んだ内容はすぐ忘れ一晩経つと読んだ事実すら忘れた 何かやりきれない内容だったのだ チェーホフはソリで女の子と滑っている男が滑る度に女の耳元で卑猥なことを言うみたいな話があってそれは印象に残っている 印象はチェーホフだけでなくいろんな本のものが残っているがほとんど何の本なのか思い出せないのである

イラン人てそんなに美女ぞろいだっけ?

イラン人が美女ばかりだが顔に布を巻いているからどうこうという話をしている人がいて私はそういう欧米の価値観にしばられることはないですよともっともらしいことを言い女性は洋なし体型、もっと言えばガンタンクみたいなのが一番ですとタンスの上のガンタンクを見ながら昼間言ったことを思い出した 夏に組み立てたガンタンクであった 私はそのころから少し普通でなかったのかもしれずガンタンクの組み立てもどこか現実から目をそらすために取り組んだ節がある

獰悪

子供が学校の宿題で夏目漱石吾輩は猫である」を暗唱していてふと「文学とはこういうものなんだ」とひらめくものがあった 冒頭の数行のみだが「書生は獰悪な種族」というあたりがいかにもひねくれていて何か世界が構築される予感がある 結局は世界を正視しないことが物語の種となるのである そして物語とはその予感だけでじゅうぶんなのである


私は「吾輩は猫である」を読んだことがないからその後100ページなのか200ページ続くのかわからないがじゃあ最初の数行の後には何が続くのだろうか分厚い「その後」をストーリーというライトで照らしながら進んでいくのである ストーリーとは過去であり記憶であり瞬発的なものとはかけ離れている