しかし、ヒューズ、とは一体なんだろう?私にはよくわからない。電気関係なのはわかるが、今でも電化製品などには使われているのか。小学3年か4年の頃クラスでミニ四駆ブームがあり、私も何台か所有していたが、ある時友達の1人が小さなヒューズをくれ、「これを使えばミニ四駆がめちゃ早くなるよ」と教えてくれた。しかし、どのように使うかについては教えてくれなかったので、電池をひとつ外してそこへ入れればいいのか、しかしヒューズの方が小さすぎてスカスカになってしまうな、と悩んだ。
ところで、こういう回想エピソードで「友達」が登場すると、とても仲の良さそうな雰囲気が漂うが、実際は私はその人のことが嫌いであった。
車がぶつかりそうになった時にかかっていた音楽はイエローモンキーの「人生の終わり」であった。少ししてから人生の終わりを聴きながら本当に死ぬなんて、奇遇だな、と思った。なぜ奇遇なのかと言えば、私はいつもiPhoneをカーステレオにつないで音楽を聴いているが、今月くらいから全曲をシャッフルしてきいているからだ。
しかし、たとえこの曲を聴きながら死んだとしても、本当に死ぬ時は音楽どころではないので、人生の終わりがかかっているなんて、自覚できないだろう。