意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

エリートサラリーマンデータベース

久しぶりに、珍しく知らない番号から電話がかかってきて、知らないなら無視すればいいのかもしれないが、私はこういうのは出る主義なので、出たら不動産の営業であった。いや、正確にはライフコンサルタントと言っていた、よくわからんが。

とにかく最初に不動産持ちませんか? と持ちかけてきて、それより最初に「日経新聞読みますか?」と質問された。読まない。えー!?みたいに言われて(つまり相手は女の営業である)「じゃあ昨日の夕刊読んでみてください」と言われた。昨日の夕刊なんて、どこに売っているのか聞こうと思ったら、日経新聞には最近不動産をもつサラリーマンが増えているとのこと。

私はこの手の電話にはわりとちゃんと答えて、相手がきちんと納得して引き下がるよう心がけている。一時期は不動産の営業が多くて、彼らの主張は不動産の費用を確定申告すれば、源泉徴収された税金が戻ってきてちょっとしたお小遣いになりますよ、とのこと。しかし、ちょっとしたお小遣いのために、知らない土地のアパートだかマンションを所有するのが、今のトレンドなのだろうか。最初のうちはうまい断り方がわからないので、わざとキレてみたりもしたが、自分の年収が500万円に達しないとわかると、あっさりと引いた。貧乏はいろんなところで得ができる。
ある営業なんかは「エリートサラリーマンデータベースに出てるんですけどねぇ」と捨て台詞を吐いて切った。大変興味深い名称のDBである。

しかし今日の女は年収の話をしても引き下がらず、じゃあ保険の見直しとか提案してきて、それから子供はいくつですかみたいな話をして、最近の子供は運動会の徒競走でも順位をつけずにみんな一緒にゴールして、競争心が養われなくて問題ですよね、とか言っていた。しかしこんなテレビで言っているようなことを、鵜呑みにするステレオタイプの女とは付き合いたくはない。私は「本題に戻りましょうよ」と言って、ちゃんと断った。

終わってから「どうせ社会に出たら、過酷な競走ばかりなんだから、学生の時くらい、競走のない環境で過ごした方がいいじゃない、あなただってそうでしょ?」も言えば良かったと思った。次回はもっとじっくり話をするようにしたい。