意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

また、ショッピングモール

また、ショッピングモールに来た。来ている。今座っているのは座り心地の硬い椅子だ。背筋が伸びる。考えてみると、休みの度にショッピングモールに来ている。私は本当は買い物がすごく好きなのかもしれない。しかし私が休みの度に家を空けるのには、別の理由もあるのだ。

今朝私は6時半には起きて子供を班の集合場所へ送ったのだが、今日は雨が降っていたので、もう少し弱い雨なら傘はいらないのかもしれないが、そういう時は案外ズボンの太もものところが濡れてしまうので、今日の雨ぐらいで良かった。子供は学校に置き傘があるので、無理して傘をさしていく必要はなかったが、さしていた。紫に近い、ピンク色の傘だった。置き傘は黄色である。

ところで置き傘という制度は、私が小学のときにはすでにあったが、なかったときも遡ればあるだろう。そういう時は、子供が傘を2本も所持するなんて、贅沢というか、親の間では甘やかしとか思われていたに違いない。一部の合理的でしたたかな家庭のみ、そういうことをやっていて、それいがいの多数は、陰口を言っていたに違いない。私たちは、進歩的なもの、革新的なものには白い目を向ける習性があるようだ。

私は、途中で娘が靴を直したいとしゃがんだので、その間に娘の傘を持ってあげた。とっさのことだったので、思わず骨の部分をつかんでしまい、骨はしなり、そのうち折れるか曲がるかするだろうかと思い眺めていたが、曲がらなかった。しかしこれを娘が見ていて真似をしたら、曲がってしまうだろうと思った。

私は、買い物のことを書こうとして書き始めて、しかしいつのまにか傘のことばかり話し、もう傘以外のことは語りたくなくなってしまった。傘の話はもうないので、この記事は終わり。