意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

雨が多い

今朝、家を出てすぐに、私の家は出て左に曲がるとすぐに坂が下っていて、下った先では現在道路工事が行われていて、アスファルトが剥がされている。一応、置物のように警備員は立っていて誘導はしてくれるが、警備員は男で(女の警備員もいるので)とても歳をとっている。警備員は、まだ朝だからなのか加齢のためか、誘導の手の動きは緩慢で、優柔不断であり、私はかえって危ないなと思う。しかし、彼の顔を立てるために誘導には従うふりをして、そこを通り過ぎる。どちらにせよそんなに車の通らない道なのだ。
住宅街を走っていたら、道の真ん中に鳩がいて、何をしているのかと思ったら水たまりをくちばしでつついて、水を体内に流し込んでいた。動物は頬がないので、という話をこの前ネモちゃんにした。そのときはご飯を犬のように食べるとか、そんな話をしていて、そういう話になったのかもしれない。私の車が近づいてもなかなか鳩は飛び立とうとせず、よく見ると水たまりとは、マンホールの溝にたまった雨水だった。私が俳人なら一句よんでいるところだ。マンホール、でちょうど5文字なので、簡単にできそうな気がする。

それから、会社へ着くまでに2、3愉快なことがあった気がするが、忘れてしまった。なにかこれと似たようなことがあるな、と思ったら、普段私は仕事で日報をつけることになっているか、コメント欄は何かしら書かなければならないが、書くことはあまりない。せっかく見つけても(ゴミ袋補充してください、等)それが朝とかだと、日報をつけるのは帰る直前なので忘れてしまう。だから私は天気のことばかり書いている。

書く、で思い出したが、昔中学の頃に理科の実験で、藁半紙に感想を書く欄があったので「O氏がシングライクトーキングの話をしていた。U女史は面倒臭そうに聞き流していた」と書いたら「実験の感想を書くように」と赤で指摘された。O氏は、ラジオがとても好きで深夜に聞いていたから授業中によく居眠りをしていた。U女史は抜群に絵がうまかったが、冷めた性格をしていた。そのときの理科の教師は担任でもあり、私はその少し前に同級生とケンカをしたら思い切り鼻血を流して保健室に運ばれ、そのあと担任が迎えに来てくれて大して怒られることもなく教室まで送ってくれたから、そんな馬鹿な感想を書いて、なんだか恥ずかしかった。しかし向こうは中学生なんてこんなもの、と思っていたのかもしれない。その担任とは、私の父の以前の職場の地主の息子でもあった。