意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

2

私は書こうと思っていることが2つあり、午前中仕事をしながらどちらを先に書こうか悩んでいたら、派遣の人がバケツをひっくり返した。水が作業場にぴーっと広がり、とっさに私は大量の雑巾を用意したら先輩が、
「広げちゃえばいいよ」
と言った。広げちゃうというのは、私はその道具の名前を知らないからうまく説明できないのだが、よく洗車場などにある、水を排水口まではけさせるゴムに柄がついたもので、はけさせることである。ちなみに私は昔洗車場でアルバイトをしていたから、この道具を使うことには慣れていて、午前中のバケツの件に関しても、最初はそれを持ってこようと思ったが、排水口まで遠いのでやっぱり雑巾にした。だから私はすぐに先輩の意図をくめたのである。ところでどちらを先に書くかについては、結論が出ないし、もし片方書いたらもう片方を書かないとかなるかもしれないので、2ついっぺんに書くよう努力する。

まず昨日の朝だが、私はふと
「今日はブログに記事を書くことができないかもしれないな」
と思った。寝起きに思ったので、そういう夢を見ていたのかもしれない。やがてネモちゃんを送って行く時間になったので家を出ると、私はそのときに黒い半袖を着ていたのだが、とても寒く感じた。私は寒がりだから、寒いからやる気がなくなってしまったのかもしれない、と自己分析をした。

というわけで私はブログに書くネタを探すために、いつもよりも注意深く坂道をのぼることにした。

ここで、いっぺんに書くと宣言したので次の話題に1度移るが、昨日の帰りにロッカー室で4人くらいの男が一緒になったのだが、ところで私はロッカー室、と今書いたが、これは正確に言えば「更衣室」と言うべき部屋で、私は以前会社の先輩に「ロッカー室」と言ったら、話が通じなかったことがある。考えるまでもなく、着替えを行う部屋だから「更衣室」が正しいのに、私は今でも口から出るのはロッカー室のほうだ。

それでそのロッカー室のなかで、ふいにH・Kくんが、なんの話の流れか忘れたが、
「僕は明日死んだっていいと思ってますよ」
と言っていて、私は以前も同じことを言っているのを聞いたことがあったので、これは思いつきなどで言っているんじゃないんだと確信した。H・Kくんは私の1歳下で、私はできることなら100歳とかまで生きたいと思っているので、H・Kくんの考え方や境地にはとても興味があるが、そんなことをゆっくり話す機会がないので、話せない。

そして私は実際に
「できれば100歳まで生きたいですね」
と口に出してみると、周りの人たちは概ね同意してくれた。

ここで1番目の話に戻るが、坂道をあがり始めて最初の家は、前の前の区長の家であるが、私はこの区長とは話をしたことがあるが、それ以外の家族は、話をするどころか、姿をまともに見たこともなかった。白い壁の家で、2階にはベランダがあり、その柵を見ると、白い縦の線がまっすぐ等間隔に下に伸びているが、その線がまっすぐかと思ったら、途中で湾曲していたので、私は一瞬めまいを起こした。とてもどうでもいいことなので、私はこの柵についてブログに書こうと思った。

ところで100歳の話だが、概ね同意をした私以外の3人のうち1人が、
「でも100歳になって3日寝続けて1日起きる生活は嫌だなあ」
と言った。そういう長生きの人がいると、私はテレビで見たことがあったので、すぐに理解した。私はそれを聞いた瞬間も別にいいんじゃないかと思ったし、考えてみてもいいんじゃないかと思った。その根拠は次の通りで、例えば子供から大人になると時間の流れは子供のときよりも早くなると聞くが、それは成長に従って代謝のスピードが落ちるかららしい。そう考えると老人になればもっと早くなるのだから、たとえ3日寝続けても、今の私が休みの日に昼過ぎまで寝て起きて昼食をとる、くらいの感覚になるのだから、やはり嫌ということはないのではないだろうか? と思ったが話が煩雑になるので黙っていた。そして私はふと5億年ボタンのことを思い出し、そう考えるなら、押してもいいのかもしれないと思った。

湾曲した柵にめまいを起こした私とネモちゃんは、ネモちゃんのほうは柵など見ていないので、めまいを起こさなかった。何軒か家を過ぎると工場があり、その工場は数年前にリーマンショックの煽りで閉鎖された工場だが、外見上は何も変化がないので、また、私は平日の昼間はいないから、私が目にしているのは稼働していない時の工場ばかりだから、変化がないというのはそういう理由のせいなのかもしれない。工場は前の道が真っ直ぐだと仮定すると、実際は右に大きく曲がっているのだが、道に対して斜めに建っている格好となり、そのため道から奥のほうまでよく見えるのである。等間隔に窓が並び、それは磨りガラスなのか普通のガラスなのかはわからないが、1番奥の窓と、その手前の窓には中から板が覆いかぶさっていて、私は従って、おくの窓から中の様子が見えなかった。しかし、見えないのは他の窓にしても同じことだった。私は書き忘れたが、その等間隔の窓は2階部分だったからである。1階については、窓はなかったような気がするし、垣根があって見えなかったのかもしれない。ちゃんと見ていないので忘れてしまった。

そして、よく見ると窓を塞ぐ板とは、どうやら戸棚か本棚の背面が、窓にくっつているだけなんだと、私はやがてわかってきた。そして、それがわかるとなぜか私は安心をし、その背面を見ると心が癒されることに気づいたので、明日も見ようと思ったが、それは今日のことだが、今日は見逃してしまった。

不二貿易 BD ラック BOOK & DVD 収納 文庫 本 ブラウン 81398

不二貿易 BD ラック BOOK & DVD 収納 文庫 本 ブラウン 81398