意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

本屋(掘)

本屋に併設されたスターバックスでこれを書いている。ところで今朝スマホの文字入力を換えた。ATOKの、フラワーなんとかっていうアレだ。慣れていないから、文字を打つスピードがメチャメチャ遅い。まるでリハビリのようである。イヤんなったら戻せばいいやと思っているから、イライラはしない。しかし、寒い。私は生まれて初めてコーヒーフラペチーノを頼んで飲んでいる。甘い。

妻がアクセサリーショップへ行き、私は本屋へ行った。アクセサリーショップだとばかり思っていたが、後から聞いたら違った。妻が行ったのは300円ショップだった。買ってきたのもアクセサリーではなかったのだろうが、私は興味がないので、袋の中身は見ていない。その前はラーメン屋にいた。私たちの隣の席は高校生だった。二人組の、片方が先輩でもう片方が後輩だった。先に後輩が店に入り、奥側のふかふかした席についたら先輩が、
「おまえ、普通は先輩にゆずらね?」
と、文句を言った。こんなチェーンのラーメン屋の、隅のボックス席で、上座も下座もない気がするが、後輩は、
「あ、じゃあ」
と腰を浮かせた。しかし先輩は、
「いいよいいよ。昨日寝てないんだろ?」
と、後輩を押しとどめた。先輩は、ただ先輩風を吹かせたかっただけであった。おそらく先輩にしても後輩にしても、まだまだ新米の先輩後輩なのだろう。

本屋にいって、そういえばこの前「しくじり先生」というテレビを見ていたら、ホリエモンが出ていて、面白かったので、ホリエモンの本でも読んでみようかと思ったのであった。私は最初、タレント本のコーナーを熱心に探したが見つからず、そういえばホリエモンはタレントではない。しかし、最近はバラエティーにもちょくちょく顔を出しているから、タレント本でもいいのではないか。しかしタレント本コーナーにはなかったから、腐ってもビジネス書なのだろうか。

ビジネス書のコーナーは2階だったので、一瞬行くか迷った。最近私がTwitterでフォローしている「保坂和志bot」が
「図書館とは、どうしても手に入れられない本を借りに行くところで、そういうお金をケチるのは、知識に対するリスペクトが足りない」
と言っていたので、私は買わなければならないと思う。ので、階段を登る。

ビジネス書の話題本のコーナーに目を向けると、早速
「崖っぷち」
「殺し合い」
といった文言が目に飛び込んでくる。相変わらず、不安商法というのか、相手が置いてけぼりをくったような気持ちに追い込んで、売り込もうとしているようだ。あるいは、自分だけが周りを出し抜くような錯覚をあたえるような。いつだって、向上心のあるものはカモにされてしまうのだ。

それにしてもホリエモンが見つからず、そういえばホリエモンは掘のつく名前だったから、「堀、堀」と探していたが、その堀がいつのまにか「堀井雄二」になっていて、堀井雄二ドラクエを作っている人なんだから、ゲーム本コーナーでなければ見つかる由もなかった。