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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

短歌の自由201602号

私は毎月とうぶんの間短歌を詠もうと心がけていて、先月からこちらのお題を拝借している。


1.エゾ

「エゾってなに?」「ひゃくねん前の北海道」「じゃあ埼玉は?」「その頃まだ海」



2.やや

古池や やくざ飛び込む東京湾 おさかなさんたら噛まずにたべた



3.制定する(活用可)

エビドリア冷まして待っているうちに新たな憲法制定されじ



4.空洞

空洞は空の洞窟偏西風流されマルコ・ポーロは歴死



5.寒い

なんだっけ理由があって今日は初夏暖かいけど明日は寒い



6.神

「神田寿司」子供の頃から看板があるけどあれはつぶれたか。高い。



7.辞

辞書の横、あなたの名前を掘り進め、今じゃバツイチ実家は魚沼



8.小鳥

私の好きな小説家は小島信夫なので小鳥じゃないです。



9.偶

偶数偶像偶然、字にしたらみんな同じの偶だった、漢字



10.充血

リア充が血反吐はいたら充血さ。チョコに石入れ投げ合う風習



11.表意文字

今月の短歌は同じ字が並ぶ 表意文字だよ外人真っ青


12.お題

私は初めて自分のお題出す、自作自演の後ろめたさよ


13.メタファー

さっきのやつ、「後ろめたさ」と使ったら、「後ろメタファー」ファーはフェイクで


14.脳

脳が割れ、我々文字がにょきにょきと、ニューロン使って世界恐慌


15.姉妹

サザエさん巡って姉妹が大喧嘩、フネも呆れて声、声変わり



※以下は短歌ではなく文です。

補足しますと上記の十番まではいまださんが出されたお題で、十一から十五までは、私が便乗した偽お題ですので読まれる方は混乱しないように。今日は朝から暖かくて午後から子供と散歩などしたりして、そうしたら最近私の子供はカメラにはまりお年玉でデジカメを購入し、風景などを撮ったりしている。しかし、散歩に出る際に肝心のカメラを家に忘れ、
「家に取りに行く」
「ダメ!」
仕方なく子供は私のスマホで写真を撮った。私の子供は写真の良し悪しなどまだまだ理解できないので、とにかくシャッターさえ切れればなんだって良かった。あの、晴れだと早く、曇りや雨だと時間のかかる、子供だましのカメラって名称なんでしたっけ? ああいうのだって、満足しただろう。

私も最近は写真のブログもたくさん見るから、たまには自分でも撮ろうと思い何枚か撮った。主に竹藪や側溝にかかった梯子などを撮影した。斜めに倒れかかった竹を、対角線のように配置したりした。竹藪の向こうに太陽があったので、太陽の位置などを工夫したら子供に褒められた。私は目的のない写真が撮りたかった。あと途中に亀がいて、亀は大小がいて、大が置物で小が生き物かと思ったら大の首が引っ込んだ。代わりに奥で植木を切っていたおっさんが出てきて、
「大はもう40年生きている」
と教えてくれたので、私が
「小は?」
と訊ねると、
「小は無限」
と答えた。大の甲羅はいくらかめくれかかっていて、これは脱皮というらしい。それからY字路を右に折れて帰った。

そういうテンションで今月の短歌に取り組んだら、思いの外気分が良く、しかし急激な気温の変化で頭が痛く、痛みを忘れたくていつまでも短歌を詠みたくて、十じゃ足りないから少し急拵えで追加した。しかし自分でお題を考えるというのは、歌の中では「後ろメタファー」と表現したが、文バージョンで表現すると、ひとりプロ野球、自分で放った球を自分で打つみたいで空しい。
「あいつを空振りさせるために、次の球種はこれだ!」
とか、打つ本人が思考するのは馬鹿みたいだ。いまださんが、お題を決めるのにどうしてこんな遠回りするのかと思ったが、できるだけ無機質な仕組みで言葉が出るようにし、せめてピッチング・マシーンから球が出るようにしたかったのだ。そう考えると題詠短歌というのは、コミュニケーションなのでしょう。