意味をあたえる

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昨日の続き

そんなわけで私はなるたけ0点の記事を書くよう心がけている。短歌についても同様である。

今日の続かれ

久方ぶりに夢を見て、どんな夢なのか記述すると、私のかつてのバンドのメンバーがお茶の水でギターを購入した。お茶の水だったかは不明だが、私たちは何度かお茶の水にギターだのエフェクターだの買いに来たからお茶の水だったことにする。水道橋だっけ? 私はお茶の水と水道橋の区別がよくつかない。女子大があるのがお茶の水なら、楽器屋があるのは水道橋かもしれない。とにかく駅から出るとすぐに川があって橋がかかり、その向こうに病院があった。病院は甲子園のように壁に蔦がはっていたように記憶する。だから私は病院の建物を見て、息苦しかった。

エフェクター、というものが彼にはよくわからない。エフェクターというのは四角いマッチ箱くらいのサイズのギターの音にエフェクトをかける装置で、マッチ箱、と言われて多くのひとが思い浮かべるサイズよりもずっと大きい。彼の家には石油ストーブがあり、それはスイッチを押せば点火するタイプであったが、いつの頃か火のつきが悪くなってそれからは火が燃える筒を取り、石油の染み込むブラシのぶぶんにマッチで直接火をつけるようになった。マッチは一日に二本三本使われるから、ちっこいポケットサイズのマッチでは、とても用が足りなかったから、彼の家のマッチ箱はとても大きかった。エフェクターは、それくらいの大きさであり、赤だの黄色だの緑や水色のがあって、それぞれに役割があることを彼は理解したが、お茶の水中を足が棒になるまで探す価値のあるもののようには見えなかった。彼は保護者のように、ギターの彼の背中越しに、ショーケースに陳列するエフェクターを眺めた。足は前述の通り棒なので、とてもしゃがんでみようという気は起きなかった。

夢にはエフェクターは出てこなかった。

ギターの石島はグレッチのギターを購入していた。グレッチというのはギターのメーカーの名称であり、彼の好きなブランキージェットシティのギターも愛用している種類だった。彼は一度だけ本物のグレッチのプレイヤーとライブをしたことがあり、それは白いボディのグレッチで、ハードケースに入れられ、とても大事そうに扱われていた。グレッチは中が空洞で、空洞ぶぶんの音がした。とても良い音だった。石島はギブソンだかフェンダーを使っていた。当時から商売っ気のある男で、少し使って飽きると少しでも高く買い取る店を探し出し、その金を種にして新しいのを購入するのだった。そういうぶぶんにおいては彼は正反対だった。彼はドラマーだったが、スネアは二台しか買ったことがなく、そのうちの一台は中古だった。しかしその中古のスネアドラムをとても大事にしていた。彼には商売っ気は全くなく、ドラムを辞めたあとは文章に興味を示したが、やはり何かに執着している。