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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

棚をつくる

午前中に美容院へ行き、少し仕事の話をした。3月から私の仕事内容に変化が出て、持ち場がいくらか増えた。私としては今の仕事に飽きてきたところだったので渡りに船だった。出しゃばるという手段もあったが、上の立場の後ろ盾があるのは大きい。
「ちょっと、教えてもらってもいいですか?」
なんて、舐めた口もきける。後ろ盾がなければ、盗むしかない。盗んでおいて、たまたま上手くいっちゃった、という風を装って今よりも良いやり方を提案するのである。もちろんそういうのは、すべて暇つぶしとして行うのである。例えば嫌な仕事、退屈な仕事があるときに、
「早く時間よ過ぎ去ってくれー」
とか思うものだが、そうやって時間をどんどん早回ししていったら、さっさと人生が終わってしまいそうで怖い。私はナメクジのように生きたい。逆に楽しい、気持ちいいときは
「できるだけゆっくり流れてくれ」
と思うものだが、最近ではあまり思わなくなった。私の人生が加速している。

午前中はこのように、自分の話ばかりしてしまったが、私は美容師からしたら客という立場なので別に問題はないだろう。むしろ美容師は私が自分の話をするので、いくらか安心したかもしれない。誰だって他人の話を聞くのは面倒だが、一方で信頼の度合いを確かめることができるからだ。

午前中はこのようによく喋ったので私は比較的機嫌がよくなり、午後からはナミミが棚を作りたいというからそれを手伝った。ナミミは説明書とか、ほとんど読めない女で、背板の通る溝の理由も最初はまったく理解できなかった。私は途中でウンコがしたくなったから、いったん現場から離れたが、戻るとシキミと仲良くネジを回していた。ゴミもよく片付けた。

それから久しぶりに不動産の営業から電話がかかってきて、しかし今日の人はあまりがっつく感じでもなかったので、私も金儲けに興味がない理由について、持論を展開することができた。
「それじゃあこれからお宅に伺います」
とか、無茶を言う人でなくて良かった。ローンを払い終わって、それからは全部儲けです、という説明に対し、
「25年も経った建物に借り手がつくのか? だいいち、リフォームとかの費用の新たなローンを背負わなければならないのではないか」
と私が疑問をぶつけると、
「よく勉強してらっしゃいますね。お話もうまいから、営業とかやってみたら?」
と褒められた。なので、私は調子に乗って、会社員なんてとても真面目になんかできない等、最近このブログにも書いたことなども織り交ぜて持論を展開した。向こうが金持ち父さんの話をしてくるので、
「あの本のせいで、むしろ日本がおかしくなった気がする」
と返したら、
「マジすか?」
と言われた。好きなことを言わせてもらったのでお礼を言ったら、
「自分もアウトプットの勉強になった」
と言うので、こちらも気持ちが軽くなった。