意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

天丼

地元の天丼屋さんに家族で入ったらものすごく幸せそうに天丼をかきこむ男性がいて和んだ。その人はお蕎麦セットを頼んでいて、蕎麦もうまそうにすするのであった。私も蕎麦セットにしといて良かったと思った。私は若い頃にはよく
「美味しそうに食べるね」
と言われ、魚嫌いの人が私がブリの照り焼きをついばむ姿を見て初めて魚が美味しそうに見え、試しに食べてみたらやっぱり不味かった、ということがあった。その人は服屋で働く女性で、私はあまり知らなかったが体が弱かった。魚が食べれないから体が弱いのか。私も子供の頃は弱かったから、「○○を食べると体にいいよ」と適当なことを言われながら育ったのである。しかし特定の食べ物よりも、私は気管支が弱かったから父によく
「水をたくさん飲め、バケツで飲め」
と言われた。また粉薬が苦手だった私に、
「これが体に入るとガンダムになるから」
みたいな説得もされたことがあった。私はそれを今でも覚えていて、試しに子供が薬を嫌がったときに、
「これが体の中でプリキュアになるから」
と説得しても全く効果はなかった。私はそれだけ親の気持ちをくむ子供だったのである。というか私の子供は朝が弱く、とてもプリキュアの時間には起きられなかった。