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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

「君はイケメンなんだよ」と夢の中でキレ気味に言われた

以前の職場の先輩が夢に出てきて、私の方向音痴っぷりを叱責された。私は昔から方向音痴であり、しかし私の場合は方向音痴というキャラにあぐらをかいている節もある。昔テレビ番組で一家の長が一週間でできるかできないかという挑戦を行い(例えばボールリフティング100回、とか)それをスタジオで家族や芸能人が見守る中成功したら100万円、というのがあったが、よせばいいのにまだ成功しないうちから
「100万円あったら何につかう?」
なんて質問をして、スタッフはどうにかこの挑戦が失敗に終わるよう画策する。制作費の関係でどうにか失敗してもらいたいと思っているなら、成功報酬を3万円とかにしてそっと見守ってやったらどうか。奇しくも今五輪大会が行われているが、コーチや選手の親などが、
「金獲ったらお寿司ごちそうしてあげる!」
とか言うだろうか? そんなこと言われたらまるでお寿司のために練習をがんばるみたいで選手がシラケてその場で引退とかにもなりかねない。お寿司はずいぶんデフォルメした例えだが、「(金をとったら)まず誰に伝えたいですか?」なども同じ類である。

あと気にくわないのが、父親が失敗に終わったとき、
「お父さん格好良かった」
などと涙を流して喜ぶ高校生の娘などが出てくるが、ちょっと言葉に寄りかかりすぎというか、言葉を買いかぶりな気がする。やっぱり
「ふざけんな糞ジジイ!」
と罵倒するのが見ている側もスカっとする、というのは決して本音ではないが、私は感動しなくて済むとわかるとほっとする性分なのだ。私は感動恐怖症なのである。

私はそれで夢の中で、(ああ思い出した。普段冴えない父親が、一週間で無理難題に挑む番組の話はつまり、私は方向音痴を自覚しているがあの番組のように「○○までの道、間違えずに行けたら100万円」とか言われたら、おそらく難なくおぼえて行けてしまうくらいのファッション方向音痴ですよ、ということである)
「君はイケメンなんだから」
みたいなことを言われ、
(やっぱりそうか)
と思った。中村うさぎが以前、男は髪型と眉毛に気を遣えば誰でもイケメンになる、と言っていた。だから私がイケメンでもなんら不思議なことはなかった。もっと眉毛をきりっとさせればいいのだ。髪型については、風呂上がりが良いとこの前子供にほめられた。朝はなんもセットせずにいくから風呂上がりがピークなのだ。私はよく寝癖が立つ。おそらくもう「寝癖なんて贅沢だ」と言われる年齢だ。美容師にも、
「大丈夫じゃないですかね?」
と太鼓判を押された。頭皮が柔らかさに、初めての美容師はみんな驚く。問題はストレスだ。最近怒られることも増えたが、今朝同じ境遇の人と電話して励まし合ったから大丈夫だ。
「今度飲みましょう」と誘ったら、
「でも、私が帰るのは夜9時とかですよ?」
と、やんわりと断られた