意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

風邪をひいた

風邪をひいた。風邪をひいたのでその旨をブログに書くことができる。喉が痛くて頭が痛くて鼻水が水っぽい。鼻は痛くなかった。これで熱でも出ればフルコンボだが、動けているから熱はない。ポケットにのど飴を詰め、そういえば昨日は寒いときに着るユニクロとかが出している薄い肌着を着た。ネックウォーマーじゃなくてなんて言うんだっけ? ユニクロのは高いからGUのにした気がする。それで昨日は会社に行って事務所の暖房を入れたらみんなが
「あつい、あつい」
というから切った。私は寒がりなので、そのことを特に気に病んだりしなかった。それが今日この気温である。大変暑く、脇の下に汗をかいた。休憩で横になると少し寒かった。露出した肌がコンクリートに触れないよう注意した。

妻が
「つらかったら帰ってきなさいよ」
と朝に私に言った。お母さんみたいだな、と私は思った。子供の頃そんなことを母によく言われた。私が病弱だったからである。あるとき朝に熱が37度くらいあって、これくらいなら平気だろうと家を出たら、父に
「大丈夫か?」
と呼び止められた。父は畑を耕していた。鍬に腕を乗っけながら、私の体調を慮った。私は「平気だ」と言った。しかし昼前には具合が悪くなって、結局母に迎えに来てもらった。母はそのときは自分の車を持っていた。私が低学年の頃には一台しか車がなくてそれを父が乗っていってしまったら車がなく、母が自転車で来たことがあった。私は荷台に乗って、母の背中に顔をつけた。そうして通学路を帰っていったから、みんなの笑い物だった。それから母は自分の車を手に入れた。赤い車であった。夏は灼熱のように暑い車であった。母はその車でよく、スプライトを飲んだ。大変うまそうであった。