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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

指紋は残っている

昨日ボルダリングに行って以降、携帯が起動しづらくなっている。携帯を起動するためには指紋認証をせねばならず、私はNexusシックスピーをつかっていて、センサーは背面にある。背面にあるセンサーは最初はとても便利だと思ったが、実は地面に置いたまま触ることができないことにやがて気づいた。この携帯はスマホにしては大きいから、両手で持つことしか想定されていない。私は結構片手で操作することがあるし、あと寝ながらだと最近は指一本しか出さずに操作することもある。寒いからである。本を読むだけなら左端さえタップできれば用は済むのである。これは紙の本よりもはるかに少ない労力である。冷える指も一本で済む。頭を横に向け、そういう操作だけをしていると、たまに私自身が頭だけの存在になったように錯覚する。それ以外の体の部位がなんのために存在するのかわからなくなるのである。それは例えば体を横向きにして行うとあまりかんじないのである。

あるいは私は布団にもぐって携帯を操作することもある。そういうときはいよいよ冷える指は0本であるから快適だ。しかしそうなると今度は逆に頭が温まって不快だ。昔「所さんの目がテン」という実験番組で睡眠をテーマにした回があって、人間が快適に寝られる温度は何度、みたいなのがあってじゃあその温度にした部屋を用意しました、ということになって、しかし対象者はぜんぜん眠れず、何故かというと頭は別で頭だけはもっと低い温度にしなければいけなかったのである。それを見た所さんが、
「じゃあ頭だけ扉の外に出せば良かったんだね」
と言ったので私は想像したが、なんか不気味なかんじがした。しかし一生に一度くらい部屋をまたがって寝るとか、もっというと県とか国とかまたがって寝るとかそういうことをするのも楽しいかもしれない。ふとウンベルト・エーコの「前日島」という小説のことを思い出したが、書き出すのがめんどいからやめておく。

あと布団の中で携帯を操作するとそれまで冷えていた金属が急に温められて結露がつくので、機械にはあまり良くないのかもしれない。

とにかく私の指紋が消えたのか、携帯が起動しづらくなってしまった!