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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

ドリームジャンボ

どういうわけか昨日、別々の時間に別々の人から「ドリームジャンボ買います」という報告を受けた。ひとりは付き合いが長いから前から買っているのは知っていて、その都度
「当たったら会社辞めるから、もし突然こなくなったら当たったと思って」
と言っていてもう何年も来続けているから結果は言わずもがななんだろう。それはもう何年も聞かされている話だからいいとして、そうしたら今年はもうひとり同じようなことを言い出したから驚いた。当たったらその場で仕事辞める、というのは宝くじロト6その他クジではお馴染みのトークなのだろうか。昨日の人はつき合いの浅い人なので「買いませんか?」と訊かれたから「買ったことがない」と答えた。「確率とか考えたらとても買う気になりませんよ」とか言いたかったが、それじゃあ相手を侮辱しているともとられないから、「当たったら家族にも言わない方がいいらしいですよ」とネットで得た知識を披露した。「そうらしいね」と相手。しかし当たって仕事来なくなるのならバレバレだから、「もし当たったらたかりに行きますね」と私はにこやかに言った。私は紳士なのである。

私が宝くじを買わない理由について、あまり考えたことがないが、私が初めて買ってもらった雑誌は「てれびくん」という雑誌で、そこの最初のほうの織り込んであるページが懸賞のページで当時私が好きだったトランスフォーマーが三名様のプレゼントとなっていて、迷わず私は母にハガキを用意させそこにトランスフォーマーを所望する旨を書いて投函した。当時の私は究極の前向き人間で、投函したんだから絶対当たると思っていて、あとは郵送の日数の問題だなと、落ち着き払って到着を待っていたが、来る日も来る日も私宛の郵便物は来ない。一体どうしたことだろうと思いながら、翌々月号を見ると白黒のページに当選者の名前が記載されていたが私の名ではなかった。それがトラウマかどうかは知らないが、これだけおぼえているのだから、そのときのがっかりが「一か八か」的なクジから私を遠ざけるのかもしれない。例えば私は誰かをやりこめるときも、相手のウィークポイントを辛抱強く集め、ある程度の勝算を得てから初めて相手に対して不快な態度をとったりする。誰でもそうなのかもしれないが、そういった行動のいちばんの障害は感情であり、すなわち私はあまり感情を表に出さない人間になった。