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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

よく刑事ドラマで

殺人現場に私服の警官(主に主人公もしくは準主人公が立ち入ろうとすると、見張りの警官に「一般の方はちょっと」と止められる。そこですかさず主人公が警察手帳を取り出し「こういうもので」みたいな自己紹介をする。見張りの警官はたいてい下っ端だから突然の上役の出現にかしこまり「はっ! 失礼しました。ご苦労様です」と、例の腕を斜め向きに頭にかける、彼ら独特の挨拶をする。こんなシーンを誰でも一度くらいは見たことがあるはずだ。しかし、考えてみると、私服でいけば顔見知りでもない限り、一般人と間違われるの分かり切っているのだから、あらかじめ警察手帳は取り出してから近づくのが礼儀ではないだろうか。主人公は呼び止められて初めて背広の内ポケットに手を突っ込み手帳を取り出すのだが、なんとなくにやにやしたような、人を小馬鹿にしたような態度を取る。自分の身分を明かして、相手がかしこまるのが楽しくて仕方がないといったかんじだ。このかんじはなんだろう。いわゆる「遠山の金さん」みたいな気分だろうか。金さんは本当は偉いお奉行様だが、町民のふりをして、町に繰り出すのである。事件が起きるとさりげなく上半身の桜の入れ墨を周りに見せて回り、後から犯人がすっとぼけても桜の入れ墨の人=お奉行ですよと相手を追いつめるのである。そうなる前には大抵犯人が冗長し始めていて、「だいたい俺らがやったっていう証拠があるんですか? 遊び人の金とやらを連れてきてくださいよ」と言い、良い者グループの若い娘とかが「ぐぬぬ」となる。そこで金さんの口調が突然変わり「おうおうおう!」と犯罪者に絡むのである。もっとスマートにできないのだろうか。

書きながら思い出したが、同じような時代劇で「大岡越前」というのがあって、私は大岡越前はほとんどみたことがなかったが、中学高校のころ家に帰るとだいたい大岡越前の再放送がやっていて、しかし私が目にするのはラストのほうで、いつもエンディングの「るーるーーるるー」という音楽が流れていて、映像は既にさばきの終わった無人の砂利を映していて、どうしてそんなのばかり見ていたんだろう、というくらい私の記憶に焼き付いている。