読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

年上

所用で子供の学校へ行き、担任の先生が年上か年下かでふだん子供と妻が議論しているが私は年上と判断した。女である。妻は彼女の顎にばかり注目していた。学校へ行くには駐車場に車を停め、そこから少し歩かなければならない。その道は舗装がされておらず、以前に行ったときには雨上がりでぬかるんでいて、靴が汚れて私は不愉快だった。そのあと舗装されている道に出るが細い道で、車がくるとそれまで2人並んで歩いていても、軍隊のように縦長に歩かなければならず、本当にこれが私立高校かと思う。私立らしさを感じるのは校長のお辞儀の角度くらいである。とはいうものの、私も妻も公立出だから、本当の意味での「私立らしさ」なんてわからなかった。学校の話をすると妻がすぐに「わたしには学がなくて」みたいなことを言い出すから私は飽き飽きした。過去に戻るならいつからみたいな話もするが、私にすれば過去なんてたくさんで、やり直したところで、またあのときのようにうまくやれる自信はない。旅行のように日帰りで過去にいくならまだしも、またやるのはちょっとうんざりだ。しかしもう少し年をとったら、そんなことをかんがえるようになるのだろうか。年明けの健康診断で視力を測ったら看護婦に視力の良さに驚かれたが、負け惜しみなのか彼女はその後に
「老眼になるの早そう」
と付け加えた。確かに彼女はメガネをかけ、私よりもずっと年上だった。見えなくなるものが、徐々に増えるのだろう。