意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

不死鳥

岸沢統括が去年一時期統括でなくなったが4月からまた統括に返り咲いて同僚と「フェニックス岸沢!」と言いながら揶揄した。ここまで書くのにどれだけ創作を入れたか。岸沢も統括も嘘で本当は別の名前別の役職なのだが本当の名前はけっこう珍しい名前だから万が一ということも考えしかしそういう発想はいかにもみみっちいからいっそ本当の名前を書いて見つかって「よお、フェニックス!」
とでも言ってやりたい。見る可能性は極めて低いからそう考えるとこういう私のひとり芝居ひとりヤキモキはいかにも見苦しい。しかし逆にこの世のどこかに私の醜態がこと細かにしかも実名で書かれたブログがあったらと思うと気持ち悪い。そう考えるとこうして名前を伏せる意味もあるのではないか。私はなにを言いたいのかというとつまり私が誰かの名前を暴くと私の名前も暴かれるということである。しかし私は調子のいいときなどは割と登場人物を実名で出したりする。


統括は珍しい名前と書いたがその土地には多いらしくあるとき統括の地元の支社に電話したら同じ名字の女がその名字を名乗り
「え? こいつ奥さん雇ってんの?」
と引いた。そうしたらその土地に多い名字らしいよと教えられ「ああそうか」と思った。ちょうど同じ名字の女が働き出した頃統括は統括を解任されたころで私は減らされた給料を補うために奥さんをパートで入れたのかと思いめちゃめちゃリアルだなと思った。しかし一緒に働く人は気まずいだろう。しかしもっと不憫なのは統轄が解任されたときには一気に平になったわけでなく一応代わりのポストが用意されそこには元々別の人がそのポストについていたが統括が割り込んでその人は一気に平になった。厳密には平じゃないかもしれない。どちらにせよ格好つけて辞めるかと思ったらまだがんばっているようだ。会社勤めというのはとことん滑稽でちょっと私なんかもとても真面目にやろうという気にはなれない。三月末でたくさんの人が辞めた。ある人は律儀に共有のスケジュールに退職日を入れていたがその後に普通に予定がびっしり入れられており闇をかんじた。また会社のメールは独特の文法で書かれるので実は書くほど文章は下手になります。