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意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

いちいち全力でやらないでほしい

私の小学生の子供の担任が年々若い。小1のころは20代半ばで「若いな」と思ったがそれ以降は毎年新任とか二年目ばかりである。私は若い教師に良い思い出がないから子供を気の毒に思ったが当人からすると嬉しいようだ。むしろ上の子が小学生のときは若い担任ではなかったがみんな何かしらの精神的疾患を抱えていたらしい。六年のときのおばさんの担任が円形脱毛症だったのは知っているがそれ以外もしょっちゅう体調不良で休んだり出てきても教卓で毛布をかぶってぶるぶる震えていたりとそういう人ばかりだったと後から聞いた。言ったのは娘のほうで妻もシらなかったと言うからどこまでが本当なのかは知らないが。円形脱毛症だけは家族でもよく話題になったから本当だろう。女性で毛が抜けるのは大変気の毒だが実は私の母も円形脱毛症になったことがあるが本人はまったく原因が思い浮かばないと言いむしろそれで悩んでいた。円形脱毛症は3ヶ月前の出来事が原因になるから四月に何かがあったんだと母は分析していた。七月だった。見せてもらったが500円玉よりも一回りも大きなハゲができていた。本人はあまり頓着している様子でもなかったので私は円形脱毛症にそれほど深刻なイメージを持たなくなった。


下の子が四年になった。今年もフレッシュな人が担任になりしかも男であった。真冬に体育館で音楽発表会があり寒がりの私からしたら正気の沙汰ではなかったが教師のほうは気を遣ってストーブを二基用意した。まったく効かないのだが。しかしそうすることで親の印象をよくしたいのか教師は左右の壁際にあるストーブを保護者の席のほうに近づけた。その片側のストーブを運んだのが今年の担任である緑川であった。緑川はストーブが重いので腰をかがめ引きずりながら保護者のほうに運んだ。ところが反対側では若い女の教師がこちらはストーブを持ち上げてわっせわっせという具合に運んでいる。この対比を見て私は緑川は横着のするお調子者であると評価した。緑川はぽっちゃりしていて髪を逆立てた髪型にし格好はジャージだった。それから3ヶ月経って緑川は娘の担任になり初っぱなの学年便りの自己紹介で
「なんでも全力で取り組む!」
と書いてあったからああ面倒臭いなあと思った。前年前々年は女の教師でこんな風ではなかった。「しっかりやります」だったか「ご迷惑をおかけするかもしれませんが」だったか忘れたが面倒臭いなあとは思わなかった。若い男というのは総じて雑でなんでも全力でやればいいと思っている節がある。