意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

ヤンジャンのような夢

メガネをかけた男の人は権力者で自分の顔が印刷された一万円札をつくるという。それを元恋人だかの木村文乃(だったか違うかもしれない)に自慢するのだが木村は「好きにすれば?」とつれない態度。メガネは内心悔しくてたまらないがそのとき木村が機械の設定を間違えて中にいた患者さんが丸ノコで八つ裂きにされてしまう。具体的に悲鳴が上がって死んだことがわかるのではなく外からふと見た丸ノコの歯の部分に血がべっとりついていて木村が自分のミスに気づくのである。頭を抱えてその場にうずくまる木村文乃。そこに一万円札のメガネの男が事態を飲み込み「あーあ」とまるで感情を込めずしかしそのことが最大の嘲りになるような調子で何度もつぶやく。という夢を見た。


書きながらヤングジャンプの漫画にありそうなシーンだなと思った。自分の顔の紙幣というのがいかにも底が浅い。あるいは私の想像力が鈍いのか自分の顔を印刷するくらいの権力を握るとはもう日本としては跡形のないくらいの革命でも起きなければ無理なのではないか。しかし革命というのもちょっと子供っぽい。そういう雑な想像みたいなのがいかにも青年向け漫画っぽい。あるいは劇画というか。しかし雑じゃないと何にも起こせないし周到にやりすぎると今度は読者がついてこれない。だから雑でかまわないのだ。しかし私としては興ざめするというかさめな用に頑張って読まなければならなくなってきつい。


ベルセルク」という漫画があるがあれも途中まではなんとか読めたが女戦士がすごく強いのにあるとき生理になったら一気に弱くなってピンチになるという展開を見てちょっと気持ちが離れてしまった。そんなに極端に弱くなるなら今までどうやっていたのかというのが私の疑問である。年中戦争に首をつっこんでいるのに今回たまたま生理とたたかいが重なったというのは無理があるしつまり今までは何らかの対策を講じていたはずなのである。それが何らかのトラブルでうまくできなかったという描写があれば私もいくらか納得がいくがそういうのがないからなんとなく作者が生理に夢中になりすぎているような気がした。