意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

東京から人が

東京から人がやってきた。この人のおかげで私は先週くらいからてんやわんやで周りの人々の行動それぞれがかんに障ってそこら中を蹴飛ばして回りたいかんじょうにかられた。蹴飛ばしたら気持ちいいだろうが私の職場にはすぐ物に当たる人がいるから私もその人と同じカテゴリーに入れられてはたまったもんじゃないから想像上の柱を蹴飛ばすだけにとどまった。台車に書類の束を載せ重い扉を開くが開いて台車のところに戻る間に扉は閉まるからうまく台車のヘリでドアをおさえるように進まないとうまくいかないが誰かが押さえてくれればこんなに神経を使わずに済むからどうして誰も助けてくれないんだと思った。しかし助けてくれてもやはり気にくわないから私は孤独でじゅうぶんだった。


私の勤め先は駅からだいぶ離れていて東京の人はだいぶ参っていた。暑い暑いと言いながらお茶を飲み干した。「ゆっくりやりましょう」と上司が言った。この人はどちらの味方なのか。ずいぶんたくさんの書類に判を押してもらった。
「見るのはあるかないかだけ。中までは見ないよ」
と言うがどこまで信用していいものなのか。現実直前に作成した資料もコピー対象となった。コピーは事務がとった。私は誰かにコピーを頼んだりとか雑用を頼むのがあまり好きでない。飲み干されたお茶も最後私がまとめて洗おうと思ったが東京の人が帰るとすぐに紺のワンピースを着用した女の人が右手にコップ左手にコースターをつかんで出て行った。夏らしい麦色のコースターだが少し安定性にかけ私は東京の人が書類に夢中になってこぼしては大変だと少しコップをずらした。その少し後に今度は上司が私のコップをずらした。上司のコップは空だった。こういうのを「できる人」と言うのだろうか。