意味をあたえる

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インスルージアウトドア

休みだったので寒かったので子供を送り出した後に二度寝したら自宅のガレージでガレージの中には私の友達が2人いて私はレッドツェッペリンのアルバム「インスルージアウトドア」の話をしている。その中に「オールマイラブ」という歌があるので歌って聞かせていたら2人とも知らないという。2人のうちひとりは昔一緒にバンドをやっていて当時はロックをやるならレッドツェッペリンは絶対に聞かなきゃダメと言われていて当時購読していたドラムマガジンでもレッドツェッペリンが新たにライブアルバムを出すというと2ヶ月連続で特集を組んだりしていた。もう20年以上も前に解散しているのに。とにかくツェッペリンの歌を知らないのが信じられないので間奏のぶぶんも「ちゅるちゅちゅるちゅちゅるちゅーるちゅるーちゅん♪」と歌ったら頭上のシャッターが降りてきて私の脳天にヒットした。


インスルージアウトドアはレッドツェッペリン最後のオリジナルアルバムでその発売一年後にドラムのジョンボーナムが寝ゲロを喉に詰まらせて死んでバンドは解散した。ジャケットは全部で6種類あってバーのカウンターに座る男を6つの視点でとらえている写真である。起きてからネットで調べたら男の周りにバーテンダーや他の客が全部で6人いてそれらの視点だそうだ。他の視点(ジャケット)を見ると別の視点の主が立ったり座ったりしている様子を確かめることができる。みんなの視点の的の男はカウンター上で紙切れを燃やしているがそれが何であるから全くわからない。ちなみにアルバムは紙袋に入っていて買うまではどの視点のジャケットはわからない仕掛けになっていた。こういう凝ったデザインのアルバムは私は他には浜崎あゆみのベストアルバムくらいしかしらない。あれはしかし浜崎の表情のバリエーションがいくつかあるだけの物だった。


インスルージアウトドアというタイトルは「出口から入る」という意味らしくギターのジミー・ペイジは「出口から入るのが難しい」みたいなことを話していたらしい。アルバムの発売一年前にはボーカルのロバート・プラントの子供が急死し前述の「オールマイラブ」はその息子のことを歌ったバラードとのことだった。私は今日までそんな意味の歌だったとは知らずさらにバラードという意識もあまりなくただ長ったらしい歌だなとは思った。ツェッペリンの歌は比較的長めのものが多い。アルバムそのものはロック色がひかえめでシンセサイザーが前面に出され発売当時も賛否両論だったらしい。私もそんなに好きなアルバムでもない。ジミー・ペイジも「「オールマイラブ」は好きになれなかった」と話していてボーカルが死んだ息子のことを歌った歌を同じグループの人が「好きになれない」とはっきり言っていて外人てすごいなと思った。