意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

日本は終わっていると言うけれど

日本だけじゃなくて世界も終わっているみたいな話を聞いてそれって「私がブサイク」「いいえ私のほうがブサイク」みたいな話だなとかんじた。ネットではいわゆるいかに日本が優れているかみたいな番組がよくやり玉に上がるが「日本すごい」も「日本終わり」も結局おなじことなんだと思った。とうぜんそこには少子化だとか景気うんぬんという根拠があるのだろうがそういうことでわかった気になっているだけである。今は終わりブームであり「終わり」と言っておけばとりあえず格好がつく。そういう中で「いや実際終わってますよ」と主張するのは難儀である。何が言いたいのかというとつまり「終わり」は今や思考停止のワードに成り下がっていて周囲に思考停止と認めさせずに終わりを主張するのは大変ですよという話です。


ところで数行前の「根拠がどうこう」あたりを読み返すと根拠があるとわかった気になるとあって興味深いと思った。提示された根拠とはそういう気にはなっても実は自分の血肉にはなっていないということである。根拠も自前で用意しないと理解の足場が崩れてしまう。しかし効率とかショートカットがもてはやされる世の中でこのような考えは受け入れられないだろう。