意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

逃げ水

特別に死ぬのが怖いわけではないが書評で「私たちにあるのは今だけ」というのが気になって読んだ 自分の意志で行動しても実は無意識下ではその数秒前に開始しているとか視覚は未来の映像をとらえているとか脳科学寄りの話は楽しかったが全体としては私がふだん感覚としてとらえていることとちかくまたわかりやすく書かれていて退屈だった 私は何年か前から人は自分の死を認識できないから死なないのではないかみたいに考えていてそれをTwitterに書いたら「何言ってんだ」みたいに言われたが裏がとれた あと幸福がどうとかもこれは結局は評価がどうかの話でこの前美容院行って「仕事どうですか」と訊かれたから「毎日怒られたり怒ったり楽しいです」と答えたら「ポジティブですね」と笑われた 別に「しんどいです」と答えても良かったがしんどくないのも退屈で辛いので同じことだった 同じ出来事でも体全体が呪われたみたくなるときもあるがそれは波とか体調のようなもので過ぎ去るのを待っているとやがて過ぎ去る 世の中の人がネガティブなのはひとつの流行ではないかと思った ポジティブら格好がつかない 10年以上前から毎年家族で写真を撮っていて20代の私は歯も見せず目を見開いたいわゆる「キメ顔」で写っているが最近は変顔ばかりだ 妻は毎年家族の写真を年賀状に印刷するから真面目に写真におさまろうという気が起きないのだ 芸能人の自撮りを見て自意識が気持ち悪いとかんじるようになったこともある 大きな変化としてネガティブなのが子供っぽいとかんじたこともある 一生ネガティブで行くならまだいいが私はたぶん無理そうなのでネガティブに行くことは諦めた