意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

自転車の巻き込まれ対策

会社の帰りに踏切が開くのを待っていてようやく開いたらそのタイミングで自転車がつーっと斜めに前に入っていった 私は車だった それは細い道で抜け道のような道だったので自転車はゆうゆうと私の前を走っていたが無理せず追い抜くことはしなかった 乗っているのは女でブーツとレザーのジャケットを着用していた やがて通りに出るところで女は私の左前から横断しようとし左折したい私は女が完全に渡りきるのを待ってから車を発進させた 女はまた斜めにつーっと行って闇に消えた その間私のほうを見ることは一度もなかった


この女のことは置いといて自転車に乗る人はもっと自分の巻き込まれを意識しては? と思う 道路の横断時に自分の後方を確認する人は滅多にいない 無敵だと思っているのだろうか あるいは接触しても法的には有利とか考えているのかもしれない 確かに巻き込んだらそれは車の注意怠慢だがだからと言って常にちゃんとできるとは限らない 何年か前の冬に目の前で大学生くらいの女が巻き込まれて吹っ飛んだ 私の位置からは突然後部座席から女が道路に放り出されたように見えたが女は自転車に乗っていて女のすぐ後に自転車が吹っ飛んだ 車を運転していたのは中年の女ですっかり気が動転して
「見えなかった」
なんて言っていたがツナギを着た警官に
「見えないわけないでしょ?」
と怒られていた 私は2度か3度同じ話をした 中年の女の車が路上に放置されていて危ないからと移動させようとしたがどうやってもキーがかからなかった 私も動転していたのかもしれない はねられたほうは口から泡を吹いていて全身を痙攣させ死んだと思ったが数日で退院したと妻の友人の看護師をしている人から聞いた