意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

今日は暖かかったか

今日から子供の新学期が始まった 朝6時に起きて上の子を駅まで送っていった 起きたら暗くて驚いた 冬なのである 去年か一昨年に知ったが一年で一番日が短いのは冬至だが冬至がいちばん日の出が遅いわけではないのである 生きている期間が長いと季節に敏感になる 子供のころは暑いと寒いとその他しかなかった たぶん今頃の時期朝本当に寒くて日だまりまでダッシュした 集合場所から200メートルくらいまでは他の班の人もいないし車もほとんど通らないから私たちは列にならずにルーズに進んだ 裏の家がよくドラム缶でゴミを燃やしていてそれにあたってから出発した すぐに冷えた そういうときは朝起きて暗いなーくらいは思ったがそれ以上の感情はなかった 今朝子供を起こすためにベッドから出て暗いから寂しかった 家を出るときに車のライトをつけて難儀した 日の入りは夜より暗いといつと思っていたが日の出前も暗かった 20歳くらいのときは早朝にバイトをしていてやはり冬は暗かった 働いていると明るくなってきてなんだか服を脱がされるような恥ずかしさを覚えた あるとき車のライトをつけなくてもいいくらいの明るさになっていて春がきたと思った 江戸時代みたいな塀の家が近所にあるがそこの桃の花が咲いたときよりもずっと春をかんじた 私は感動したのである 暑い寒いばかりが季節ではないと悟った 新緑がいちばん美しいといった叔父は去年に死んだ 今日は春の陽気と言って下の子はマフラーをしないで出かけたが風が強くて心細かった