意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

犯人がタフすぎる

ドラマ「99.9」は本当面白いなあと思いながら観ているが2月くらいは録画がうまくいってなかったっぽい だから見逃している回があるようだし昨日見たのは最終回直前スペシャルでどうやら木村文乃の過去も無事乗り越えられた様子だ 見てみたいと思わないわけではないがいつものやりとりの中で突然証拠だのを見つけて解決していくのだろう そう思うと見なくても同じ気がする というか飽きてきた感もある 馬場園が笑顔で辛辣なことを言うのは楽しい


飽きてくるとだんだんいつもサスペンス系でかんじる不満が目についてくるそのひとつが犯人のタフさで昨日見た回は佐野史郎が犯人だったが一回目に松潤が推理を外したときは外しているから余裕しゃくしゃくでその態度から松潤も自分が間違ったことを悟るのだがたとえ間違っていると言っても真犯人の自分が疑われて平常心でいられるものなのか しかも毒入りのようかんをすり替えたことは見破られたのである 実はそれは罠であり松潤のミスリードを誘ったから結果としてはオーケーだがそこから何かの拍子に毒が実は爪楊枝に塗ってあったという事実にたどり着いてもおかしくない 佐野史郎は政治家だからもみ消す気満々だから余裕なのかと思ったが最後は逮捕された きちんと政治家も罪を裁かれる世界のドラマなのだから佐野はもっと動揺すべきなのである 奇しくも私は今行動経済学の本を読んでいるから人間が確率よりも欲望に支配されてしまうことを知っているのだった 「バレるかも」はマイナス方向の欲望である


そう考えると古畑任三郎タイプのほうが犯人がよわっちくてそのぶんリアルなのだがああいうタイプのドラマはなかなか流行らないのだろうが古畑任三郎っぽいてなっちゃうからダメなのか 古畑任三郎の元祖は罪と罰である 読みたくなった