意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

友達の家

友達の家から帰るときに友達は送りもせずに私はひとりで玄関で靴を履いていたことを思い出した 友だちの部屋は2階にあったので私の孤独感は半端なかった その家の玄関は日当たりが悪くてひんやりとしていた 地面にはタイルなどはなくコンクリートのみだった 季節は晩秋で風が冷たくて強かった 私はその中を自転車で帰った 風が冷たいから外を歩く人などいなくて辺りは薄暗く早く家につけばいいと思った 家につくとほっとした ガレージの奥に自転車を乱暴に押し込み家に駆け込んだ 台所で母が揚げ物をしていて部屋は明るく天国のようだった 父はいつも仕事が遅いので私は居間の父の座いすに座って家長のように振る舞った 妹と弟とアニメを見た 何のアニメか忘れたが終わりの歌の歌詞に「赤いパンプス」と出てきてこれはパンツとは違うのか? なんなんだろう? と思ったが妹や弟にはわかるはずもなかった それからご飯を食べて風呂に入って宿題をして寝た


私は大人になって結婚をして子供も生まれたが当然だがその頃の気持ちになることは皆無だった