意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

シンさんのボードゲーム大会に参加した

黒木シンさんというブロガーの方から「ボードゲームしませんか」と誘われたので参加した 以前にも誘われたことがあったがそのときは断ったのでもう誘われないだろうと思っていたら同じ調子で声をかけてくれた ある建物の前で待つように言われたので私は少し前に到着し行き交う車などを眺めた また、人も多かった そこは偶然にも私が以前勤めていた会社の道路の向かいという場所でもあった 以前勤めていた会社のとなりには交番があった 交番も目に入った 交番と会社の間に非常階段があってあるときそこにホームレスの人が居着いてしまったので鍵をかけることにしましたみたいなアナウンスがあった ちなみにそこは保坂和志の「未明の闘争」にも出てくる場所でもあった


私の次にシンさんがやってきて少ししてブロガーの紙さんが黒いブーツをはいてやってきて 最後にブロガーのあじさいさんが遅れてやってきた 息を切らせていたので「走ってきたんですか?」と訊ねると「走ってないよ」と答えた 名前の通りあじさいのような色のカバンを下げていた そんな色のあじさいがあるかは知らないが


私は「ボードゲームは子供のときくらいしかしなかったしテレビゲームも滅多にしない テレビもほとんどみません」と話し、またどのボードゲームの説明をされても「笑っていいともみたいですね」と表現したので周囲の人は呆れ気味だった それでもシンさんは丁寧にゲームのルールを説明しカードを配り紙さんはお菓子を配った お菓子の中に見慣れない袋があったので訊いたらウェットティッシュだった あじさいさんも何か持ってきたと言った 私は手ぶらだったので少し恥ずかしかった


ボードゲームは積極的に嘘を言ったり他人の足を引っ張ったりするのが楽しかった 私は駒の動かし方法や点数の付け方や複雑なルールはまず覚えれなかったが誰かしらがやってくれたので楽ちんであった それからお互いのブログの印象について言い合い結局がんばって続けていこうみたいな結論になった 私は自分のブログについてもいくつか聞かれたがあまり本当のことを言わなかった気がする 私が「今日の出来事は記事にしますか?」と皆さんに訊ねたら一様に「わからない」と返ってきたので私は内心で(やるなあ)と思った 私たちは出来事よりもそのときの気分を大事にする世代なのだ 世代というのは変な言い方だが紙さんも私に「同期なんですよ」と言った 帰り道は雨が降っていてふと紙さんが履いているのはブーツではなく長靴なのではないかと思った 狭い歩道にたくさんの傘が並んで私だけが集団から離れるとシンさんが心配そうに何度もこちらを振り向いた シンさんはとても背が高いので私にはそれがわかった 私のとなりで母子が手をつないで歩いていてカッパを着た子供の方が転倒し母親が「あらまあ」みたいな反応をした 手はつないだままだったので子供は泣かず母親もよくある暮らしのハプニング的な笑い方をしたが私は何故かそれを深刻に受け止め母親の反応に違和を覚えた


あじさいさんについてあまり書かなかったがあじさいさんは広島東洋カープが好きだそうです