意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

気持ちも天気のようなもの

私が朝からぴりついていたので周りが少し気をつかっているようだった
「また台風がきているみたいですよ」
なんて言ってきていつでも天気の話は無難なのである 私も「そうなんですか?」と返す 私がそれでもムスッとしたら相当重症だと判断するだろう そう思うと私も台風に気づかってしまう 


夕方くらいに何人かと電話で話したら少し機嫌がなおった いくぶん気持ちも楽になった 同僚と子供の将来の話をした 私は昔アスレチックの展望台のハシゴを子供と上がったら子供が降りれないと言い出し怖い思いをしながらおんぶして下ったことを思い出した 絶対に離すまいと私にしがみつく子供を妻が心配そうに見上げていた 私もハシゴにしがみつきながら足を踏み換えた 片手で子供のお尻を支えなければならないから不安定で仕方がなかった ギブアップしたらクレーンでも登場するのかなとか考えた 風景はどこまでも続いていた もう下の子は生まれていたのか いろんな場所から子供を見下ろしてきた気がする 通じない話をたくさんした 子供は成長し私は老いに向かっている