意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

近所のうどん屋

近所のチェーンのうどん屋にはいつもおっさんとおばさんとにいちゃんと女の子がいて「家族経営かな?」と思う にいちゃんは体格がよくて肌が荒れている おっさんは痩せていて小柄でおばさんはその中間で要するに小太りだ 女の子の印象はない おっさんが店長だとしてもチェーン店なのだからそれ以外はパートで血縁関係はないと思われる しかし妙にハマっているので本人たちも「俺たち客からは家族と思われてるかもなあ」と話しているかもしれない おばさんや女の子は内心冗談じゃないと思いつつも表面ではニコニコ聞いているのだろう にいちゃんはどちらでもないというかんじだろう  倅たちは実際の親よりも親近感を抱いているのかもしれない 私も学生のころ親ほどの人と同じタイミングでバイトに入ったことがあって今思えば学生と一緒に働くのだからかなり逼迫した状況だったのかと思うが当時はそういう発想はなかった 「息子と同い年だ」と言われたりしてしかしお互いの仕事がわからないところを教えっこしたりして変な関係だった そこは工場だったのでおっさんで働く人も多かったので浮いているわけではなかった 冷房などなかったので「早くかえってビール飲みたい」みたいなことを言っていた 夏は暑く冬は寒く春は臭かった 堆肥の臭いがしたのである


集団の仕事をはじめると必ずお父さん的な人とお母さん的な人がいて基本的なことはお母さん的な人に聞きつついざというときはお父さん的なのが頼りになるというパターンが多い この場合性別は関係無くお母さん的な男というのも普通にある というか女の人でお母さん的だった人は私の経験ではおらず女の人はお父さん的なパターンか娘的なパターンのどちらかだった 当然年齢は関係なく年上の人がやたらと「わからないわからない」と頼ってくることがある あるいはそれは私がお母さん属性だからなのかもしれない やはり過去に冷たい態度を取られてムカついたことが多いので無知な人が何かを質問してくるとむしろありがとうと言わんばかりに世話を焼いてしまう傾向にある