意味をあたえる

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途中式(ピザ談義)

ピザの発注のシステムがかなり複雑だということを知った 一枚買うともう一枚が無料になるパターンと二枚目が半額になる店があって私の近所にあるピザ屋は二枚目無料のパターンだったが立川は二枚目半額のことしか頭になくて会話がかみ合わなかったこういうとき淀川は話に入れず気を遣って声をかけると
「俺なんていてもいなくても同じ」
とふてくされこちらが「そんなことないですよ」と返すのを待つのである 私は「そんなことないですよ」が嫌いなのだがまあ言うくらいはタダなので言ってあげるがたまにイライラすると「そうかもしれんですねぇ」と言ってしまう時もある 「かも」とつけるのは優しさだ 「そんなことないですよ」は実際にそんなことはないのだがしかしそういう言葉を吐かれるとその人の価値は確実に目減りしてしまうのである


淀川は立川が休みのときなどは調子が良く立川がいないと「今日は職場の空気がいいなあ」とご満悦の様子だった 調子に乗って休憩時間の延長を求めてくるのがパターンだった 他の人は私の性格を知っているのでそんな冗談は言わなかった 立川も淀川のことを嫌っていたが昔は仲が良く休日もお互いの家に行き来していたらしい 二人の仲が悪くなったのは私にも一因があった