意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

途中式(朝日がまぶしくて)

「今日24度まであがるんですよ」
というのはだから快適というのか暑いというのか判別できなかった 新しい仲間の川原さんが言った 仮設の事務所で私たちは挨拶を交わした 初対面ではない 春先にあって一緒に仕事をしたことがある 背が低くて歌舞伎役者のような顔をしている 歌舞伎揚げではない タイムカードの操作に長けているそうだ 自分のタイムカードを持ってきたらしい なんかそれって親の位牌を持ってきたのと似ているなと思った そう思ったら流しに神棚が捨ててあって罰当たりな気になった 捨てるならきちんとゴミ袋に捨てればいいのに何故に流しなどに放り込むのか お清めの塩水に浸けるというのか 稲葉の白兎じゃあるまいし そうしたら倉庫に行くのにやたらと狭い階段を上がらなければならず
「さては出入り口を作り忘れたな」
と思った