意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

晩秋

村上春樹の小説かエッセイの中で出てきたSFで25年ごとに季節が変わる星の話というのがあって村上春樹はもしその星に生まれるなら夏の終わりくらいに生まれて思春期から若い時代を秋で過ごして中年を冬で過ごし老人になって春を迎える 夏が始まる頃に息を引き取るのがいいといっていた それに当てはめるなら私の季節は今晩秋であり本格的な冬が目前にやってきている 季節の変わり目は体調にばかり気がいって気候そのものには無頓着になりがちだ 最後の真夏日がいつだったのか思い出せない 真夏に思い浮かべる冬はクーラーの効きすぎた部屋くらいのイメージにしかならない