意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

ミサイル抱いて

相対性理論の「キッズ・ノーリターン」という曲でタイトルのような歌詞があってそれと同じようなシチュエーションが漫画「コブラ」の中であってあるときコブラが異次元レースというのに参加するエピソードがあるのだがその話は不思議の国のアリスをなぞっていてサイボーグのウサギを追いかけて色んな次元の世界を旅するのだがその中に流刑世界というのがあって確か流刑島の次元バージョンで世界そのものに犯罪者が閉じ込められているのだった そこには月があるのだがその月が満月になると毒ガスだかが出て犯罪者は死んでしまう つまり死刑なのだった そこに無関係のコブラがやってきて(一応賞金首だが)冗談じゃないということになってみんなでどうにか月を爆破しようということになる 都合の良いことにその世界にはミサイルみたいに発射する木があってさらに都合の良いことに犯罪者の中に爆弾魔がいてミサイルの木に爆弾をくくりつけて月を爆破しようということになった そういえば思い出したが月が満月になると毒ガスじゃなくて特殊な光で理性を失って獣になってしまうのだった コブラがきたころこの獣になった元犯罪者たちがふざけて仲間をミサイルの木に縛り付けて発射させてコブラがドン引きしてそれが月爆破のヒントになるのだった とにかく月爆破の計画は着々と進んだがひとり「そんなことしても無駄だ」的な態度の非協力的な人がいたがこの人がいよいよ最後ミサイル発射の時に実は少しネジが緩んで爆弾がとれそうということがわかってみんなが「マジかよ」というときにミサイルの先によじ登って
「俺が押さえる!」
と言い出してミサイルを抱いたまま月に突っ込むのだった 今思えば割とベタな話だ