意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

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「どうして子供がタバコ吸っちゃいけないの?」と言う人がいてそれは成長が阻害されるからでしょの私が答えると「それって医学的な根拠ないんでしょ」と言われ私は初めて自分の主張する「阻害」が他人の受け売りであることに気づいた そうすると一気に弱気になってむしろ子供がタバコを吸ってはいけない法律や倫理は誰かの権益を守るために存在するような気になってしまう


無論悪手というのはあって子供がタバコダメな理由としては医学どうこうよりもパチンコがダメなのと並べて考える方が腑に落ちるというのをその後ネットで調べながら思った 当然冒頭の人にわざわざそのことを報告することはないし本人もそんな話をしたことを忘れているだろうが私としては自分の思考の浅さを思い知らされる一件となった


どの本か忘れたが保坂和志が著書の中で死刑制度について書いていて元々死刑反対だがその章を書いているうちに「そうなると死刑制度はありかもしれない」と自説を曲げるのである 私は何度も自問しながら場合によっては正反対になる危うさを引き受けることが思考であると思い決めつけこそが思考停止だと肝に命じていたが案外簡単に凝り固まってしまうもののようだ