意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

年末あきた

テレビをつけたらレコード大将がやっていて歴代新人賞のコーナーで近藤マッチとか受賞して昇竜権かます映像とかもう何回目だよとうんざりした 偉いおっさんが受賞者に盾だかトロフィーを渡して受賞者が涙するというのも完全に時代遅れなかんじがする そういえば紅白歌合戦も相変わらず司会者が紅組なら赤、白組なら白い衣装を着てお互いが「負けませんよー」なんてやる茶番も変わり映えがしなくて飽きた 年末私はいつも眠くなって除夜の鐘の前に寝るがその理由はそういう退屈さもあるのだろう あるいはそもそも「今年も最後だからとうこう」というのも過度に年末をあまやかしているようで気にくわない 節目といえば冬至夏至や節分のほうがよほどふさわしい もちろんお祭り騒ぎにケチをつけるつもりはないがたまにバレンタインやクリスマスがターゲットになるのなら年末年始もそうなるべきである


そういう考えだから私が記憶する限りこのブログも「今年最後の記事」みたいな書き方はしたことはないと思う 反骨精神でそうしてきたぶぶんはあるが今日のレコード大将を見ながらやはり年末年始は節目にふさわしくないから私は感慨にふける気持ちになれないのだ というより節目は各々勝手にやるのが相応しい 「銀の匙」という小説はタンスから昔使っていた銀の匙が出てきてそこから記憶が蘇ってきてああいう小説ができた 瞬間が全部をふくんでいたのである