意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

唐辛子

牛丼屋で夕食を食べたら小さなケースがあってその中に小袋の唐辛子がぎっしり入ってて驚いた 余程辛い物好きに見えたのだろうか 小さなケースは私に配膳されたお盆の上にあったからその唐辛子はまぎれもなく私のために用意されたものであった 牛丼屋は最初入ったときには私以外の客はひとりであったが食べ終わる頃には5人いて「多いな」と思った その客がみんなサラダ付きの定食をもしゃもしゃと食べていてうちひとりはサラダの単品を食べていた はっきりと見えなかったが底の浅い白いボウルから判断するにサラダに決まっている それを大事そうに抱えて食べているのである
客はみんな男で中年以上で若い男の集団がいないのは救いであった 若い男の集団はうるさいのである サラダ単品はおじいさんであった