意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

やさしさは人を遠ざける

散歩をしながらぼんやりとしていたら昨日の続きでやさしさは何を遠ざけるんだろう、結局と思った それで結局のところ人ではないかと思い至った 私は昔からやさしさについて考えていてそれは子供の頃から「やさしそう」と言われる外見だからやさしさが身近にあるからそれを定義する機会が多かった それで村上春樹が「やさしさと親切はちがう」とどこかで書いていてそれで決着はついて私はやさしい人間ではないと思い至った


ところがどうだろう、私はいつのまにかやさしさを志していたことに今日気づいた 人にやさしくしようとしてその度に傷ついていたのである 私の人生のしんどさの何割かは知らぬ間に巻いたやさしさから発芽したものだった 十割かもしれない 多くの人はやさしさと親切をはっきり区切ってはいないだろうがそれでも「やさしい人は強い人」というイメージは持っている 私も同じで私は「弱い人間だからやさしさはまだまだ」と認識していた ところが意識しないところでやさしさの種をまきやさしくなるようこうどうしていたのである てっきり私はそれを自己顕示みたいな人生の贅肉的なものととらえていたが全部が全部そうではなく私はやさしい人間になりたかったのだ


ただそうなると私は強くならなければならない やさしさの行き着く先は孤立なのである