意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

アイスの蓋が硬い

パリッテというアイスを食べたら蓋が硬くて難儀した もちろん本気を出せばなんてことのない硬さだが下手をすると中身の方が折れてしまうから闇雲に力を込めればいいというわけではない しかし予想外に硬いから本気を出した 一度冷静になって包装を眺めたら回しながら開けると書いてある よく見るとネジのように斜めに溝が切ってある この手のアイスは本当にひさしぶりだから知らなかっただけかと思い回したが状況は変わらない ネジの溝がヤクザな作りでやはり押し上げるのは力任せなのである 個体差なのか仕様なのかやはり硬い 本気を出せない理由として新たに「強く握ると手のひらの温度でアイスが溶けるゆえに力が込められない」という心理を発見した しかし長期戦になるほど溶けるのだからと自分を納得させてひねった 開いた 勢い余って中のアイスが飛び出してTシャツが汚れた 幸い休日だし家にいたから気にならなかった アイスにかぶりつく私


かぶりつきながら「もし私がX JAPANのメンバーならこれを理由にライブを中止にするのかもしれない」と考えた 昔X JAPANのヨシキが公演前に食べたカレーが辛すぎて中止にしたとか公演前に浴びたシャワーが熱くて中止にしたという話を聞いた 都市伝説だろうか お金を払ってチケットを購入した客からしたら理不尽な話かもしれないがやはりファンからしたら幸せじゃないかと思う 試されているかんじがいい 「カレーが辛いからってありえない!」と憤る客を眺めてファンは優越感に浸ることができるのである がっかりはしても憎まないのが本当のファンである むしろ怒りがわいたらファン失格だから反省するかファンをやめるべきなのである そうして立ち止まるきっかけをあたえるアーティストは素晴らしい よく考えたらキース・ジャレットも客がうるさいから中止みたいなニュースがあって私のブログの最初の記事はそのことを取り上げた 私たちがカレーが辛いから会社休んでも通用しない しかし才能があってそれが認められた人は通用する 私はそれにむしろ夢をかんじる