意味をあたえる

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私の小説

兎と亀(1) - 意味をあたえる

昨日まで7日間に渡って自分の小説を掲載した 書いたのは6年か7年前で他にも書いた小説はあったがこれがいちばん面白いとかんじた 寓話の「兎と亀」に自分の大学時代の思い出を重ねたのである 亀にはモデルがいる もう忘れてしまった記憶がたくさんあった 奇しくも昨日妻が家の整理をしていたら20代のころのアルバムが出てきて写真を見たらもう名前を思い出せない人が何人かいた 思い出せない日が来るとは思いもしなかった 大学時代も同じで話を読んでいても実際の記憶なのか創作なのか区別がつかなくなった 忘れてしまった衝撃よりもつい7年前は結構おぼえていたことがショックだった 過去のことを忘れても生きていけるのである 忘れるとは忘れたことすら自覚できない状態を指す


私は若い頃には性的に倒錯した女に興味を抱いていた 倒錯の度合いは今はもっとディープなのだろうが私としては誰とでも見境なく性行為に及ぶというのでじゅうぶんだった 性行為と愛情は別物ととらえている節があった 兎も亀も何をそんなにこだわるのかと今になってみると思う それでも相手が自分に好意を抱いているのか推し量り一喜一憂する行為は好きである 最近は僕の心のヤバイヤツという漫画がとても面白い