意味をあたえる

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私のためのコミュニティー

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あくまで断片的な情報からの自分の印象だが小四の子が父親に殺された事件について子供から「本当の親じゃないくせに」と言われてかっとなって首をしめたらしいが私は普段は普通の親だったんじゃないかと思う 普通のと言うのは虐待しないという意味だ なぜかというと日常的に暴力を振るわれていたらそんな軽口をたたけるはずがないからだ そんなことを言えば鉄拳が飛んでくるのは目に見えている それよりも咎められた腹いせに手に入れたばかりの武器を試してやろうという好奇心からの言葉だと思われる 手に入れたばかりの武器とは父親の心をえぐる言葉のことで私もさんざんこの手の軽口で痛い目を見た それが度をこえてしまった結果なのではないか


私が不用意に加害者の肩を持つのは私がシングルマザーの連れ子の父親だからではないかと思われる 好奇心で武器を振り回すことへの共感もあるが連れ子の親の苦労への同情もあるのだろう もっとも私の場合は子供がずっと小さいときに父親になって最初からそうだったと容易に思いこませたからずっと難易度は低かったが もちろん私としても「血のつながりは親子関係にとって大した問題ではない」という論理をきちんと構築してもしもの場合に備えてはいた 幸い大きな反抗期もトラブルもなく来年には成人を迎える


そういうところまできていくらか肩の力を抜いてみるとやはり血のつながりのある下の子のほうが相性の良さはかんじる 下の子のときは「楽だな」と思っていた 上の子は小さいと言っても2歳にはなってなかったから最初はなかなか懐かなくて難儀した 初めて背中で眠ってくれた日のことを今でもおぼえている 反抗的な態度に出られてかちんと来たことも何度もある そういう関わりのぶぶんは生まれたときからそばにいる下の子は文字通り赤子の手をひねるように簡単だった 放っておいてもそばから離れなかったし調子に乗ったときも少し不快そうにするだけですぐに察して手を引っ込めた(その代わり年中そばにいなければいけないのはしんどかった)


性格もいくらか私に近くこの前買ったパズルも教えたらすぐにハマった 上の子は頭を使うことは全般的に苦手である 私は妻からよく「あなたの考えていることがわからない」と言われるがひょっとしたら子供の方がよくわかるのではないかと思う


しかしこれらのことが血のつながりによるものと考えるのは早計である 最近甥ができて二人兄弟だがやはり下の子のほうがしたたかで私によく懐く 彼らは2人とも私を利用するが下の子は純粋なエンターテイメント性を求めるが上の子は私を通して親の愛情を得ようとする 私としては下の子の方が「楽だ」と思ってしまう 分け隔てなく接するためには上の子のときは感情に一枚余分に衣を羽織るような態度でのぞまなければならない あるいは親子ではないからいくらか雑な対応にはなる


そう考えると私の子の場合もただの兄弟の特徴の差におさまる気もする どっちでもいいしむしろこれからはいかに子供と距離をとるかのほうが余程大事なテーマな気がする


話は変わるが感情に衣を羽織るのはむしろ家族だけの話ではなく対人関係全般にも言えることであり私は割と家族を含めて他人の前では着込む傾向がある そのことがこの前の母からの「あなたは無口だ」という言葉につながった気がする 私はおそらく他人との相性を慎重に確認してから心を開くのである そうして良いと判定できた人だけを「私のためのコミュニティー」に追加する そうしてコミュニティーを維持することに腐心するのである 私はそういえば飲み会とかもそういう人だけで固めて開こうとする傾向がある