意味をあたえる

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死について2020

月に一度くらいは死ぬのが怖いと思うが、だんだんとある日突然死ぬことになってもそれは仕方ないと思うようになってきた。私には子供がいて、残された子供の心情を察すると気が滅入るが、それでも子供に死なれるより、自分が死ぬ方がずっと楽に思える。死ぬというのは基本的に自分本位な行為だと思う。だから迷惑かけちゃうから自殺できませんというのは、何か違うふうにかんじる。

20歳くらいのときに死ぬことを検討したことがあったが、できないことがわかった。それは勇気とか覚悟の問題かもしれないし、性格の問題かもしれなかった。そのときに「死ねないんじゃ、生きるしかないな」と思って今に至る。「死にたい」となるべく思わないようにした。どうせ死ねないなら、死にたいと思うだけ時間の無駄だからである。その代わり「死んだ方がマシだな」と思うようになった。最近は「死んだら楽なのになあ」と思ったりする。単なる言い換えな気もするが、生きることが前提になっているのである。私は面倒くさがりで、面倒くさがりとは「知りたがり」みたいな「がり」で面倒なことを背負いこみたい性質なのである。そうして面倒なことから逃れたくて死ぬことに憧れるのである。