意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

途中式(13)

研修の最終日にNを食事に誘うと 「家族と一緒に食べたほうがいい」 と断られた 私としても一週間も都内まで通わされへとへとだったので断られてほっとした 研修は一週間の日程だった 休憩時にトイレに行くと参加者に 「疲れるよな」 と話しかけられた 彼も新…

途中式(12)

何を書いていたのか忘れたので読み返した 研修にNと参加するところだった 研修とは新入社員研修であり私とN以外は皆新卒の人だった Nも新卒で入ったがそのときの研修は風邪で行きそびれたので一年遅れになったという話だった 私はその話は嘘ではないかと思っ…

途中式(さくらももこについて)

さくらももこが亡くなったというニュースを聞いてショックを受けた ありえない場所から飛んできた打球を受けたようなかんじがした イメージよりも若いことは知っていた 私はショックを受けた自分に戸惑った このショックは祖父母や親戚が亡くなったときより…

途中式(10)

前回までのあらすじ:愛知の人は早口である 三谷さんは社長の大目玉を食らって一気に平に降格したが本人は内緒にしていたので私たちはそれから2年は三谷さんのことを「三谷さん」と呼び続けた その間ポストはずっと空だったから誰も気づかなかった しかも商品…

途中式(9)

私が転職したのは2010年の夏でその夏に雷が鳴っていたかはわからない 仕事に慣れると帰りにコンビニでアイスを買って食べるようになった それまで2年くらいは電車通勤でまったく音楽をきかなかったが車に変わったので音楽を聞くようになった ブランキージェ…

途中式(遠雷)

前回までのあらすじ:「私」はあまり映画をみない ここ2日ほど暑さが続き積乱雲が発生した 夕方からその内部で雷が発生しどこかのコンサート会場のように光ったり光らなかったりした 私はそれを高速道路上で見た 軽井沢の帰り道だった 花園インターのそばで自…

途中式(7)

前回までのあらすじ:「私」は夏に転職を決意した 面接に出たのはアロハシャツを着た中年の男だった 1階が倉庫で2階が事務所だった 階段は外にあった 駅からは離れていた 「こんな格好で申し訳ない 土曜日は「ノー・ネクタイ・デーなんだ」 と言いながら自己…

途中式(6)

ナノハちゃんと私は年は8歳離れていたが入社した年は同じだった ここからはNと呼ぶことにする 私は中途採用でNは新卒だった 私は土曜日の面接でNは平日だった 一次試験は平日で休みを取っていったが二次でまた休むのは難しかった そのときは別の会社に勤めて…

途中式(5)

ナノハちゃんを虐めていたのは誰なのかという話になった 立川がナノハちゃんの手首にはリストカットの痕があったと私に教えてくれた 淀川はナノハちゃんはとんでもないビッチだと教えてくれた だいたいの人がT所長とナノハちゃんの関係においてはT所長が立場…

途中式(4)

会社に川のつかない人はもうひとりいてすでに言った人は元営業所のT所長でこの人は営業所で定年を迎えた後に配送係になったがあるとき前を走っていた教習車をしつこく煽ったために教習所から本社にクレームが入って懲罰委員会にかけられて作業所に異動になっ…

途中式(3)

今は夏で子供たちは夏休みに入っている 夏休みなので宿題があり小学5年のシキミに読書感想文の添削を頼まれた 私が父なのである 私は最初はしぶったがシキミは私が文章についてのスキルが相当であると見抜いていた 私は5年くらい前からほぼ毎日のようにブロ…

途中式(2)

エスというのはサエキという名の女性で所長に限らずみんな疎んじていた だいいち話が長いのである エスはやがて結婚して子供を産むが結婚するまで誰も結婚するとは思っていなかった 桶川にマンションを買ったとき誰もがこのまま独身を貫くのだろうと直感した…

途中式

「途中式は消さないように」と先生が言った そんな記憶をセレモニーホールの前を通りかかったときに蘇った 悪名高いホールである らせん状の通路の先に駐車場があって通路は狭いし勾配が急だから難儀だと誰かが言っていた とてつもなく頭でっかちの看板が地…

大人

大人になって会社に行くと信じられないくらい仕事ができない人がいてそういう人の利害関係者になるとうんざりしてしまうのだがそういう人にも配偶者と子息がいておそらく家族はお父さんがお母さんが夫や妻が会社で誰かにうんざりされているなんて夢にも思わ…

「菅野満子の手紙」を買った

何年か前に図書館で借りたのを読んだが手元にも置いておきたいと思い購入を決断した 小島信夫の小説である 小島信夫の小説もここのところご無沙汰であり最後に読んでいたのは「寓話」でとちゅうで「モンテ・クリスト伯」のことが出てきてどんな小説だろうと…

だがしかし

集団行動というバンドに「オシャカ」という曲があって朝通勤中に聞いていたら「だがしかし」というぶぶんでちょうど車は橋にさしかかって視界が一気に開けた 「だがしかし」からがサビであり風景と音楽がリンクして満足感を得た 空には平たい雲が多く引かれ…

別れ

電話で別れの挨拶をしていたらその人は結婚するんだそう おめでとうございますと言った 神奈川の小田原かどこかのアパートを借りるそうだ 新宿まで電車で40分と言っていたから違うところかもしれない 小田原と言えば小田原厚木道路だ いつもどっちが小田原で…

手作り夏休み(終)

親と叔父の家に行って線香をあげ、畳のあるレストランで蕎麦を食べた その前にビールを飲んだ 父が飲み終わるころにイカの一夜干しががきて父はおかわりをした 私は一杯でよした 今日飲んだ生ビールはまだ良かったが昨日飲んだ瓶ビールは妙に甘く感じたしそ…

手作り夏休み

うちの会社は夏休みのない会社で厳密に言うと決められた期間内にとれる休みが1日付与されるがそれだけでは夏休みというかんじがまったくしない 何年か前に決められた期間がすごく長いときがあったので3月くらいに申請したら怒られて「すみません」と謝ったが…

スーパーマリオ

「ゲノムが語る人類全史」という本を読んでいたら唐突にスーパーマリオの話が出てきてスーパーマリオブラザーズは「王女を救う道中で金貨を集めるゲーム」と要約されていて違和感をもった しかしおおよそ違和感を持たれない要約とはまだまだ余計なぶぶんが多…

毛作り餃子

車を走らせていたら「毛作り餃子」とかかれたノボリが目に入った すぐに裏返った「手」という字だと気づいた 裏返った文字もすぐに認識できるのが人間の脳だがそれが別の物に見えるとそちらに真っ先に飛びつくという修正がある 「脳が楽したいんだな」「脳っ…

パワーポイント

まったく使いこなせていないソフトにパワーポイントがある たまに資料を作ったりするが文字や絵を張り付けるだけのただのキャンバスソフトであり同じことはワードでもエクセルでもできる 要するにプレゼンの機会がないから使う機会がないのである 妻が「パワ…

近所のうどん屋

近所のチェーンのうどん屋にはいつもおっさんとおばさんとにいちゃんと女の子がいて「家族経営かな?」と思う にいちゃんは体格がよくて肌が荒れている おっさんは痩せていて小柄でおばさんはその中間で要するに小太りだ 女の子の印象はない おっさんが店長…

いいことしたら機嫌がいい/あと素早く書かないと

台風が近づいていて仕事から帰るときに若い人に更衣室で「気をつけてくださいね」と言われそうだね気をつけないとねと答えたらよく考えたらその人は家は近いが歩いて帰らなければならない人だったので雨に濡れるのは不快だろうと思い車で送ることを提案した …

ペンチはどこ行った

家に帰ると子供がペンチをさがしていてその前々日に甥がトイレの戸を壊して私も直すのにペンチが必要と思ったが都合良くラジオペンチがあるわけないと思った 代わりにふすまを貼り替えるときに使った小さいやっとこみたいな器具で戸は直した ふすまを貼り替…

新幹線の三人組

今日新幹線に乗っていたら仕事帰りの三人組がおしゃべりに興じていた 三人は最初は各自缶のアルコール飲料と袋入りのおつまみ(チータラ、等)を座席から取り外す台の上に並べていて私はその斜め後ろの席から(給食か配給みたいだな)と思い眺めていた おそ…

夏をバカにされてくやしい

妻が「早く夏終わんねえかな」とイラつきながらつぶやくたびに傷ついた気持ちになる 確かに酷暑でありここは埼玉北部である しかも妻は汗っかきで今日一緒にオートバックスに行ったらたどり着いただけで顔中汗まみれになっていた 化粧もしているから尚不快だ…

カープとドラゴンズのゲーム差が3になる夢を見た

プロ野球はほとんど見ないがなんとなく広島東洋カープを応援している “東洋“のぶぶんが村上“ポンタ“秀一みたいでなんとなく好きだ 読売ジャイアンツが読売巨人軍と日本語でも呼べるのにも感心する ドラゴンズも地元じゃ辰っつあん軍とでも呼ばれているのだろ…

休日は一日かけて洗濯物をたたむ

家の洗濯係ですが洗って干すまではとにかくやらないとどんどんたまってしまうのと朝の仕事として定着したからなんなくこなすが家に帰って取り込んでから畳むまではどうにもだらけてしまう 週のあたまのほうはまだ元気で仕事から帰ってから畳んでタンスにしま…

中山忍が髪を切った

実家に行くといつもサスペンスドラマの再放送がやっていて高い確率で中山忍が出ている さっき夜のドラマを見ていたら中山忍っぽい人が出ていたがしかし本人がどうなのか見てもなかなかわからない だいいち髪が短くなってショートカットまでいかなくてもかな…