意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れてしまうのは簡単だ

小さなライブハウスの発表会を見に行って私もかつてネット上で小説投稿サークルをやっていたことを思い出した 月に二回の締切を設けて投稿してもらい揃ったらTwitter上で読書会を行う ネットで知り合った人なので顔も声も知らなかった 私の周りにはレズビア…

うそつき小学生

子供の授業参観にでかけたら国語で「私の一冊」みたいなスピーチを行っていた 私の子供は裁判所がどうこうという本を紹介していた 勉強等に集中したいときに読むのだそう 他の子供たちもめいめいの本をみんなの前で紹介していく 西郷隆盛の本を紹介している…

ひよこをめでる

バスに乗っていたら窓から二人の男の背中が見え二人は郵便ポストを取り囲んでいる 男は40後半から50代風の髪型をしていてそれはリーゼント崩れ髪型である 私ももう40だからそういう髪型がいったい何歳くらいなのかはよくわからない 二の腕は太く近くには屋根…

面接で血液型訊くのはNGだろ

新しい仲間のうちのひとりが早速やめたのでそんな話をしたら面接で血液型訊くといいよみたいなアドバイスを受けて「おいおい」と思った 同時に簡単に加害者側になる年齢(というか)になったんだと悟った 20歳くらきのときに友達が面接で血液型を訊かれたと…

非常口は漢字に例えると何か

バスにある非常口の絵がふと漢字に似ているように思えた まず中の人に注目すると「就」という字の右側に似ていると思った しかしそんな漢字はなかった 次に外側にも目を向けると門構えにも見えてきた そうなると中のぶぶんが何の漢字にするかだが無難に「関…

新しい仲間

会社に新しい仲間が増えた ひとりはドリフのような動きをするらしい それはどんな動きだよと思ったが休憩中に煙草を吸っているのを眺めていたら笑った時に出る歯茎にインパクトがあって [なるほど、ドリフだ] と思った もうひとりはかなり話が長くて強敵だ…

外を歩く女

私はべっ甲の洗濯バサミみたいに挟み込む髪留めが好きだ 私は髪を長く伸ばしたことがないから挟み込むことによってどういう効果があるのか今ひとつわからない 前髪がうっとうしくなくなるのか そういう髪留めをした女がバスに乗ってきてバス停をひとつ2つ行…

ゲームをやろう

周期的に携帯にゲームを入れるがほとんどやらない いちばんやるのはパズル系だが それでも最後までクリアできたのはブロック崩しくらい ブロック崩しはアクションか じゃあ猫を寄せて道をつくるゲームとか いい塩梅のむずかしさじゃないと途中で投げてしまう…

パスピエのアルバムが急に良くなった

パスピエの新しいアルバムが出て何度か車で聞いたがしっくりこなかった どこか古臭い印象を持った もともと私の中でパスピエは気に入った曲とそうでない曲がはっきり分かれていてもっと言うとアルバムの三曲目以降でシングルでなくかつシンセサイザーが前面…

バスに追いかけられる

交差点を左折してしばらく行ったバス停に向かっていたが交差点で右を見たらバスが発車している! あわててバス停に向かってとちゅうから走り出した 背後にはバス特有の音が聞こえこれは間に合わんと思った だいたい10分おきにくるバスなので時間など調べずに…

電車はたのしい

車が壊れたためひさしぶりの電車通勤となったが刺激は多い 女性の駅員も増えた気がする 目に付くという意味ではなくアナウンスが女性だった フカキョンみたいな声で「申し訳ありません」と言われると和む 電車が遅れたのだ 踏切の禁急停止ボタンが押されたと…

車が壊れて神社で時間をつぶす

昨夜車が壊れた オーバーヒートという症状であった 数日前からエンジンから異音がして「まずいかもなー」と思いつつも修理を先送りした結果であった とりあえずドンキホーテの駐車場に車を止め保険会社に電話をした 極めてやさしい対応だったので良かった レ…

悩みがほしい

どうにも思いつめて仕方がないので思い切って電話をしてみたら思いの外長話になって私の心はほぐれた 同時に懐かしい気にもなった 長電話、とくに女性とのは少なくとも十年はしていない お互い言いたいことを言ったらすっきりした すっきりしなかった 心はほ…

ヒゲが濃くなるのはどっち?

大人になりたてのころ友人に「ひげ剃りに電気剃刀は使わないほうがいい、ヒゲが濃くなるぞ」とアドバイスされた 事実その友人は大変ヒゲが濃くかつ電気剃刀を使っていたから説得力は抜群であった 以来私は安全剃刀を使うようになって20年が経つ その間電気で…

夜は短し歩けよ乙女

暑いなーと思ったら窓がしまっていた 今の話だ 今とは夜である さすがに昼間だったら窓を開けるなりクーラーをつけるなりするだろう それくらい今日は暑かった それでも建物の中などは涼しいから建物が好きだった 現代は暑さをコントロールできる時代なので…

明日は法事だ

坊主が少し血の気ナダルに似ている ナダルとは芸人のナダルで私はそういうのに疎いからコンビ名なのか個人名なのかイマイチわからない そもそもコンビなのかも知らない 少し暑苦しいがしかし説教はそんなに下手ではない 反対に父方の住職は絶望的に話し下手…

人生はもっとシンプルになるんだと思っていた

ここ十年近くはそんな風に思っていてそれを「シンプル」と形容したのは今日が初めてでもっと穏やかに自分の人生に向き合い定義することができた それがここ半年はなんだ 感情の起伏がはげしく気持ちが休まらない 悪いこととは思わないが戸惑いはする 色んな…

チョコレートの妖精

今日も昨日のチョコレートが余っていたから少し配った 「チョコレートの妖精だよ」とふざけたら気持ち悪がられた 確かに自分でもキモいと思う ここのところ朝がハイになることが多く自分でも少し引いている 一方で朝礼でしゃべったら「目が死んでる」と言わ…

さよならは始まっている

漫画が小説か忘れたがおもしろいものがあってそれについて書こうと思ったら忘れた 東京には石垣があった チョコを配りながら休日出勤者を募った セブンイレブンのナッツの入ったチョコである アルフォートが良かったがそんなの売ってなかった

スピリチュアル東京

妻の希望で東京の神社に行った 飯田橋の駅から歩いていったところにある 帰りにぶっきらぼうに歩くと神楽坂に出た 神楽坂には友達が住んでいる 坂というか谷のような場所である 神社に着くと日が出てきたので私は日陰で休んでいた 妻は御朱印だの御守りだの…

素の自分と言われても

会社でもっと素のままの自分を出せばいいんだよとアドバイスされた とは言うものの私は繕ってばかりの自分であるからハードル高いなと思った しかし繕ってばかりなら繕う自分こそ素なのではないかという考え方もある 若い頃は実際にそうかは別として自分が格…

せっせと上書き

散歩をしたら気持ちが良かった くもっていたため暑くはなく土手に上って川を眺めた 対岸の植物が川面に写って印象派の絵のようだった 印象派とは客観から主観への大きな転換なのだろうか 足元には犬の糞があり 少し先には橋の橋脚のみが川に刺さっている い…

デート

車で国道を走っていたら赤信号だったので停まったら男女が横断歩道を渡った 女の服装からしてデートではないかと推測した 薄い生地の花柄のスカートを履いて顔はぱっとしなくてもデートに臨む女は格好いい 大して男はどうしてなのだろう、白いTシャツにジー…

生きるってなに?

姪が生まれてわが家にいる 義妹が里帰りしている 生まれたばかりの子は嬰児というんだっけ? 暗い部屋でひとりで泣いている まだ生まれたてなので声にははりがなく隣室でテレビを見ている母親の耳には届かない 私はとつぜんに「生きるってなんだろう」と思う…

鼻毛カッターの音がかわった

さっき鼻毛を鼻毛カッターで切っていたら途中で音がかわって私は焦った 中の刃がかけたのではとおもったのである 刃がどこかに当たって熱を帯びている 音が変わったのは季節が変わる合図なのかもしれないと思った

人はひとりじゃ生きていけない

しかしそれでもひとりで生きる強さがほしいと思うしまた強さの有無にかかわらずひとりで生きることを強要される人もいる 職場で鬱と診断された人がいて私は初めて鬱という病気について何も知らないことを悟った 私自身も鬱状態になることは定期的にあるがそ…

カツカレー

職場の人が昨夜カツカレーを食べたと報告してきて今朝はカツが何切れか余ったのでまた食べたという 対抗して私も「オムライス食べたよ!」というと彼女はもう建物の方に走っていて背中で「良かったですねー」と答えた カツカレーは確かにうらやましいが家の…

ドップラー・カエル

帰り道に田んぼの中を車で走っていたらカエルの鳴き声が聞こえた 車は動いているので聞こえたと思った瞬間に鳴き声は後ろへ追いやられてドップラー効果のような音がした 昨日は精神の不調を綴ったが今日になると車の調子もイマイチになった アクセルをふかす…

長い春

久しぶりに精神的に不調な春だった ここ十年の仕事は5月が忙しいが忙しさが良い方に働いた しかし春に不調なんてもっともっと若い頃の話だ 自転車で歩道と車道を行ったりきたりしながら「やれやれ」と思ったのは遠い昔だ それから無職の春があってしかしそ…

花屋が消えた

二週間ぶりに走ったら思いのほか調子が良かったので少し距離を伸ばしてみたら足の筋肉が固くなったが走った 以前のコースに行ってみたら途中の花屋さんがテナント募集となっていた 空っぽの建物の中には机の上に椅子が掃除の時間みたく上に重ねられていてひ…