うまこ
私は実のところ蘇我馬子と蘇我蝦夷と蘇我入鹿がごっちゃになっていて、私の認識が合っていれば、聖徳太子と蘇我馬子がタッグを組んでいて、中大兄皇子と中臣鎌足にやられるのが蝦夷と入鹿で、蝦夷がたしかお父さんである。私のこれらの知識の元になっているのは、小5のときに進研ゼミのチャレンジ5年生から送られてきたマンガで覚える歴史で、私はそれが面白かったから何度も読んでやがては覚え、おかげで蘇我馬子は髭もじゃの中年、蘇我入鹿は白白のひょろっとした奴、というイメージなのである。蝦夷は覚えていない。それから蘇我氏について言えば高校の授業で、中大兄皇子に首をはねられた際には、首は大きく飛び上がり、それは平将門ほどではないが、田んぼ道の脇の塚のうえに落ち、首だけの口から、呪いの言葉を吐いたと言う。しかし、それが蝦夷と入鹿のどっちかは忘れたし、その後そんな話は聞かないから、私の思い違いかもしれない。
それで、聖徳太子が美味しそうな蘇我馬子にかぶりつくと、実はうんこだったので、聖徳太子はショックのあまり気がおかしくなってしまう、というストーリーなのだが、食べる、というのが、女性や子供にはショックかも知れず、私のブログが成人指定になってしまうかもしれないから、ここは「人を食う」ということにしようか?
よく「人をくった態度」と言うけれど、私はあまり使わないからわからないけど、要するに舐めた態度ということか。食べずに舐めるのならまだいいだろう。つまり聖徳太子は蘇我馬子に対して卑屈な笑顔を見せたり、嫌味ったらしく慇懃な態度で書付を読み上げたり、そんな様子を見て、推古天皇も困り顔なのである。
ところで聖徳太子と言えば1万円札だが、昔、おぼっちゃまくんというマンガ、アニメがやっていて、おぼっちゃまくんの家では、トイレで用を足したあとに一万円札で尻を拭くシーンがあり、聖徳太子と大便の関わりの歴史は意外と古い。私はそんなシーンを見ながら、その尻を拭く一万円札をみんなに配ったら、いいんじゃないかと思ったら、
「インフレになるよ」
と言われた。

- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/02/15
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る