意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

コンドームは明るいところでつけたほうが良い

昨日、同僚というか先輩社員と事務所で椅子に座って話をしていたら、
「個人情報漏らしたやつは死刑でいいよ」
と、飯倉に話していた。飯倉とは私である。私(飯倉)は、刑罰とは、少なくとも刑事罰とは罪を犯した本人のためにあるものだから、別に死刑でもその他死なない刑でも、私たちからしたら関係ないのではないか、とふと思ったが、反論はしなかった。その代わり飯倉は
「そもそも個人情報とはなにか? という定義を、多くの人がわかっていないというか、拡大解釈してるぶぶんが、あると思うんですよね」
と話をすり替えてみた。それは飯倉の実体験に基づく話で、個人情報保護法が施行されたときに、仕事で支部名簿は今後作ることはできない、と支部長に話したら、激しく怒られたことがあったのだ。それは飯倉をはじめとする従業員の業務を少しでも減らしたいという下心があったものの、純粋に個人情報を軽々しく扱ってはいけないという意識のもとに出た提案であった。そういうことにかんする上からの指示、または組織としての意思表明は、ほぼ、なかったのである。注意するように、と書かれた紙がFAXで流れてきただけであった。

ところで、私は今日は休みであるから、もっとのんびり始動しようと思ったが、妻と朝から諍いを起こしてしまったので、家にいても息がつまる感じがしたので、早く家を出た。まずは銀行へ行きお金を預け、その時点で9時ちょうどくらいであったから、それと私はそろそろ石鹸を買わなければならないと思っていて、私は家族内では私専用の石鹸があるから、これは私自身で買わなければならない。だから、ドラッグストアへ行こうと思うんだけど、9時から開いているかは微妙だ。だから私は時速40キロくらいで運転し、よくわからない道を通り、それは過去に通ったことのある道なのだが、私はなんせ道とか風景をおぼえることがとても苦手で、すぐ近所の道でも、その道がその先どうなるか未知になってしまうのだ。

やがて看板は見たことがあるが、入ったことのないドラッグストアを見つけ、自動ドアのところの営業時間を見ると9時からだったので、私は駐車場に車を入れた。駐車場はガラガラで、端のほうに何台か軽自動車が停まっていた。それはパート従業員のものだろうと、飯倉は思った。石鹸を探すうちに、実は今書いている内容は途中まで家で書いていたから、その続きを考えていたら、ふと死刑制度について新たな見解を思いつき、それは死刑制度賛成の人が反対の人に、
「自分の家族が殺されても反対なの?」
と聞くけれど、その質問を
「自分の家族が殺しても賛成なの?」
に変えたらどうだろう。私は上の質問はよく聞くけれど、下の質問は見たことがないから、人々がどんな答えをよくするのかはわからない。しかし、私はそんな質問はあまり意味ないと思う立場だから、
「こういう質問思いついたんだけど」
と話すことはあっても、実際質問はしないだろう。私がいちばん怖いのは、
「私の家族はそういうことしない、絶対」
という答えである。

そのあと図書館について、やっぱり図書館の駐車場もガラガラで、車を降りてからドアミラーをたたみ、入り口の前に立ったら自動ドアが反応しない。貼り紙をみたら9時半の開館で、私は変な気分になった。