意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

トーク力を磨きたければ趣味を捨てろ

結論に行くかどうかいつも一か八かだから、結論から書くとタイトルのようになり、私は主張とかそういうのを考えて書くとつまらないとか思っているから、最初に書いて、あとは自由時間みたいな文章を書くつもりだ。

なんで無趣味が良いのかと言えば、人は好きなことについては、多弁になる人が多く、そしてお喋りが過ぎて、実際は聞いている方が引いてしまっている、という場面がよくある。そうなるとトークはコミュニケーションではなく、ただの自慰行為だ。

だから、私は極論を考え、だったら好きなことを全部捨ててしまえばいいと思った。

私たちはそのとき3人で会社の前で話していて、そのうちの2人は私とH・Kくんで、私たちは年齢も会社に入った年数も1年違いで話も合い、そしてもう1人は私たちよりも5歳以上の人で、その人はあまり話が入れないから、その理由を
「2人とも会話力があるから」
と分析した。私たちは2人とも心の中で、
「そういうことではないんだよなあ」
と思いつつも、先輩だから真っ向から否定はできないし、だいたいこの人は偏った人だから、半ばその評価に乗っかる形で、H・Kくんは、私は知らなかったのだけど、島田紳助のエピソードを披露した。

島田紳助のエピソードとは、例えば野球であるなら、ある1人の選手の生い立ちから身長、ポジションや家族構成などを、細かい部分まで頭に叩き込み、そうすると、周りからは野球に詳しいやつと思われて、少ない脳の容量で野球全体を網羅できるから、効率的だ、という話だったが、私は聞いたことがなかった。

対する私は趣味などまるでなく、まるでないと言うと語弊があるが、本を読むのが好きと言っても、周りに本を読む人は滅多にいないし、いても趣味が合わないから私はもう何年も、本の話を声に出してはしていない。もちろんブログのことも内緒だが、別に言ってもいいかもしれない、とふと思った。

それで、私はぼんやりと小学4年のときのことを思い出し、思い出している私はすでに書いたが3人で会社帰りに話をしていて、それは元はと言えば、半ばケンカのような状態で、よせばいいのに先輩に文句を言われてカチンときて、言い返したからだ。しかし、客観的に見れば私の方が正しいのは明らかだったから、私はなんとか感情を爆発させずに済んだ。そして、そのうちに関係ない人の悪口に話題をシフトさせて、みんなで落ち着いてきたらダラダラとしてきた。私はもうさっさと帰りたかったが、帰れないから会社の向かいにはBMWの販売店があったので、Bのネオンをうまく電柱でかくして、Eにしたりして遊んだ。

それで会話力の話になって、島田紳助のエピソードが出て、小4の話だった。当時私は「てれびくん」という雑誌を毎月親に買ってもらっていて、それは幼稚園年長組のときに、初めて年末に1月号を買ってもらったのだが、そうしたらいくつかの漫画が載っていたが、どの漫画も最後に必ず
「2月号につづく」
とあったから、私はこれは2月号も買わなくてはと思い、それから小4までずっと買ってもらっていた。内容はまったく覚えていないが、唯一覚えているのがその、最初の1月号で、その中で「鼻くそボンバー」というのが出てきて、そうしたらそのあと幼稚園に言ったら、クラスの清水が
「鼻くそボンバーボーン」
と鼻くそを飛ばすジェスチャーでやっていて、私は
「こいつも「てれびくん」読んでるんだな」
と思った。それと、12月なのに1月号、というのが奇妙だった。

それから小4になると、周りはコロコロコミックばかりで、会話についていけないから、私もてれびくんからコロコロコミックに切り替えた。それと、私はその当時夜9時には寝ていたが、周りが「とんねるずのみなさんのおかげです」の仮面ノリダーを観ているというから、私も頑張って起きて観た。初めて観たときは、次の日が祝日で学校も休みだから、と親を説得して観た。

しかし私はそういう風に周りに合わせることに段々と疑問を感じるようになり、やがてガンダムが好きだったから、コロコロコミックから、ボンボンに切り替えた。そして、我が道を突き進みながらも話題についていきたかったら、トーク力を磨きたければならないと思った。