意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

Vネック

久しぶりにカラオケに行ったのだが、なんかもう、とても真面目に歌おうという気持ちになれず、ついつい顔をしかめて歌ってしまう。昔は、あんまし歌詞を熱心には読まないから、歌いながら、
「こういう歌詞なんだー」
とか思いながら歌ったりして、ところで、今日はサカナクションの「僕と花」を歌おうと思ったのだが、歌い出しはわかるのに、サビがどんなだったか、まるで思い出せない。それで入れてみたら、サビもなんの問題なく歌えるから不思議だ。逆に歌える歌える、と思っていても、あれ、ここどういう感じだっけ? となっちゃうパターンもある。

一方で、カラオケの画面に出てくる映像はとても愉快だ。ストーリーも何もなくて、あるいはあるのかもしれないけれど、
「どうせ歌がメインでしょ? だったらこっちはこっちで気楽にやりますから」
というのが伝わってきて、こちらもリラックスして眺めることができる。どの映像も男女がひとりずつ出てきて、ストーリーをかいつまむと、

  1. ミニ雪だるまを夢中になって郵便ポストの上に作って並べていく女。それを庇の下から嬉しそうに眺める男。女に比べて、男の方は薄着である。
  2. ホテルのベッドの脇にあるような、傘のかぶった大きめの照明をテーブルの上に置き、暖色のゆるい明かりの中で見つめ合う男女。1の続きだったかもしれない。しかし、こんな大きな照明を、レストランの2人掛けのテーブルのようなところに置いて、お酒や料理を嗜むときには、不便ではないのだろうか?
  3. 早朝のビルの中、黒のゴミ袋のようなくしゃくしゃな生地のジャケットを着た男が、度々ポケットから懐中時計を取り出して、時間を確認する。5時過ぎ。やはり早朝であるのかと思ったが、よく見るとこの時計は止まっている。その後シーンは変わり、歩道橋の手すりから身を乗り出したり、納屋のような場所で、やはり男は度々懐中時計を開ける。ジャケットの下は白のVネックであった。やがて時計は逆回転を始める

私は「黒のゴミ袋のようなジャケット」と表現してしまったが、この服と同じようなのを、近所のショッピングモールで見たことがある。その店は比較的高級なので、ジャケットなら23000円くらいするだろう。私はふと、そのジャケットは演じている俳優さんの私物ではないかと思った。やはりこういうのは、それほど予算をかけられないから、服も自前なのである。

帰りの車の中で、ネモちゃんに怖い話をせがまれて、私は実は怖い話が好きで、前に2ちゃんで読んだ話を、主人公を私に置き換えて話をしたら、ネモちゃんはやがて泣き出してしまった。私は実際は霊感の類いは全くない。私の父にはいくらかあって、父はよく金縛りにあり、以前目を開けたらヤギの霊がお腹に乗っていた、と以前話したことがあった。

オン・ステージ パーソナルカラオケ(シングル)ON STAGE PK-905W

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