意味をあたえる

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アーケード便器(20141124の夢)

昨晩千と千尋の神隠しを観たから、それについて書こうと思うが、その前に今朝見た夢について書く。

私はどこかへ出かけていて、それはたくさんの駅がからまりあっている都会の風景のようだったが、ふと気づくと私は妻と子供の迎えに来ていた設定であり、周りも茶色く乾いた芝生の細長い葉だか茎が、冷たい風に巻き上げられているような風景だった。私の車のタイヤは、ひび割れたアスファルトのでこぼこを吸収しながら、しかしまだ時間もあったので、ゲームセンターで時間を潰すことにした。そこは家庭用ゲーム機のコーナーもあって、ウィニングイレブンがやっていたので、私はコントローラーを手にした。するとどういうわけか、ファンペルシロッベンスナイデルのオランダ人トリオがマンチェスターにいて、これが強力過ぎて、ゲームバランスを崩している、とどこかに書かれていて、それならばと、私はマンチェスターを選ぶが、そうしたら私はもう随分ウィニングイレブンなんかやっていないものの、あっさりとゴールキーパーと一対一になれ、しかし、最後に間違って×ボタンを押したら、ボールはころころ転がりながらゴールラインを割ってしまった。しかし簡単に一対一になれたから、やはりゲームバランスは崩れている、と思った。

私はそんな風にゲームに夢中になっていたから、自分がどこにいるのかよくわからなくなってしまっていた。妻と子供のところまでたどり着く自信がなくなってしまった。周りを見渡すと誰も人はおらず、そこは1階建てのだだっ広いゲームセンターで天井も低く、床は赤いタイルだった。私は一人きりだから強盗でも来たら嫌だな、と思いつつ、そういえばさっきから尿意をもよおしていたので、トイレを探すことにした。最初に見つけた扉は、事務室につながるドアで、その先に職員はいるのだろうと思い、私は少し安心をしたが、ドアを開けることはなかった。トイレの扉はその隣だった。

中に入ると変わった形の小便器があり、おしっこを入れるくぼみの前に小高い丘のようなものがあり、なかなか難易度が高そうだ。その両隣は普通の無難な、モアイの顔のような形をした便器で普段の私は絶対にそちらで用を足すが、なんせ夢なので真ん中にした。ちんちんを斜め上に向け、おしっこを出すと、見事にくぼみに入ったので、私はスカッとしたが、同時に不安な気持ちもあった。不安な気持ちは的中し、実はその便器とはオートバイの形をした便器で、くぼみの前の丘とは座席シートであり、本来ならそこに股がって用を足すのだ。そして、おしっこを出すくぼみとは、本当にただのくぼみであり、本来はもう少し先の穴にしなければならなかったのである。私はどうして、おしっこが終わるまでに、それがオートバイに見えなかったのか、不思議でならない。おそらくオートバイゲームの古い筐体を改造して便器にしたものだったのだ。